「2026年北中米W杯 グループB」
北中米ワールドカップの組み合わせが決まった際に、こう思いませんでしたか?
「グループB弱くない?」。
優勝候補が不在どころか、グループリーグ突破経験があるのはスイスだけ。
欧州中堅国が、「1強」という見方さえできるグループ。
しかし、裏を返せば、グループリーグ突破国の予測は困難。
どのチームにもチャンスがある、”混戦グループ”とも言えるでしょう。
そして、4カ国のうち、”3カ国が赤色のユニフォーム”ということもあり、「2ndユニフォームの出番」が一際多いグループになるでしょう。
この記事では、グループBの組み合わせや各国の特徴を、初心者の方にも分かりやすく解説します。
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グループBの組み合わせ
| 国名 (地域) | 出場回数 | 最高成績 |
|---|---|---|
| 🇨🇦 カナダ (北中米) | 3回目 (2大会連続) | GL敗退 |
| 🇧🇦 ボスニアヘルツェゴビナ (欧州) | 2回目 (3大会ぶり) | GL敗退 |
| 🇶🇦 カタール (アジア) | 2回目 (2大会連続) | GL敗退 |
| 🇨🇭 スイス (欧州) | 13回目 (6大会連続) | ベスト8 |
グループB 各国の愛称
- 🇨🇦 カナダ
→「カナックス」(意味:カナダ国民) - 🇧🇦 ボスニア・ヘルツェゴビナ
→「ズマイェビ」(意味:竜) - 🇶🇦 カタール
→「アラン・ナービ」(意味:マルーン色) - 🇨🇭 スイス
→「リ・ナティ」(意味:スイス国民)
グループBの試合会場
今大会は、史上初となる3カ国共同開催。
アメリカ・カナダ・メキシコの合計16会場で試合が行われます。
大きな特徴としては、「移動距離のスケール」。
3カ国はいずれも世界最大級の国土面積を誇ります。
- 🇨🇦カナダ:約998万㎢(世界2位)
- 🇺🇸アメリカ:約983万㎢(世界3位)
- 🇲🇽メキシコ:約196万㎢(世界13位)
これらを合計すると約2,177万㎢。
日本(約38万㎢)と比較すると、”約57倍”という圧倒的な広さになります。
ここまで国土が広くなると、「単なる移動」という言葉では片付けることはできません。
・長距離移動による疲労
・時差によるコンディションのズレ
・地域ごとの気候差
上記のような、「ピッチ外の要素」も勝敗を左右する重要なポイントに。
この章では、「グループBの試合が開催される都市」に注目し、6〜7月の気温や標高など、
それぞれの違いを見ていきます。
トロント(カナダ)

カナダ最大の都市であり、経済・文化の中心地。
「人口の半数が移民」という多民族都市として知られ、北米の中でも独特の雰囲気を持つ都市です。
6〜7月の平均気温は20〜25℃前後と比較的過ごしやすく、湿度もそこまで高くないため、プレー環境としては非常に良好。
極端な暑さや寒さに悩まされることは少なく、選手にとってはコンディションを維持しやすい会場と言えるでしょう。
トロントでは、グループBの1試合が開催予定。
・6/13(土)AM4時 カナダvsボスニア(日本時間)
バンクーバー(カナダ)

カナダ西部に位置する港湾都市。
豊かな自然と都市機能が融合した人気の観光地で、北米屈指の景観を誇ります。
6〜7月の平均気温は15〜20℃前後と涼しく、今大会の開催都市の中でもトップクラスに快適な環境。
気温が上がりにくく、選手たちは最大限のパフォーマンスを発揮しやすくなるでしょう。
また、西海岸に位置しているため、同じく西側にあるアメリカ開催都市(シアトル、サンフランシスコなど)との移動距離が比較的短い点も特徴です。
移動によるコンディションへの影響が少ないことも、選手にとってはプラスに働きそうです。
バンクーバーでは、グループBの2試合が開催されます。
・6/19(金)AM7時 カナダvsカタール(日本時間)
・6/25(木)AM4時 スイスvsカナダ(日本時間)
サンフランシスコ(アメリカ)

アメリカ西部・カリフォルニア州に位置する都市で、IT企業が集まる「シリコンバレー」の玄関口として知られています。
海に面した立地の影響もあり、年間を通して冷涼な気候が特徴。
6〜7月の平均気温は15〜20℃前後と比較的涼しく、真夏でも気温が大きく上がりにくい環境です。
一方で、海風の影響を受けやすく、「強風」がプレーに影響を与える可能性も。
ロングボールやセットプレーの精度に差が出るなど、思わぬ形で試合展開を左右する要素となるかもしれません。
サンフランシスコでは、グループBの1試合が開催されます。
・6/14(日)AM4時 カタールvsスイス(日本時間)
ロサンゼルス(アメリカ)

アメリカ西部・カリフォルニア州に位置する大都市で、映画産業の中心地「ハリウッド」を構えています。
そして、日本人にとっては、大谷翔平が活躍する「ドジャースの本拠地」としても馴染み深い場所です。
6〜7月の平均気温は25〜30℃前後と高く、今大会の開催都市の中でも暑さが際立つ会場。
気温の上昇により運動量が落ちやすく、試合終盤にはスタミナ面の差が勝敗を分ける可能性もあります。
グループBの他の開催地と比べると、最も暑さの影響を受けやすい”要注意の会場”と言えるでしょう。
ロサンゼルスでは、グループBの1試合が開催されます。
・6/19(金)AM4時 スイスvsボスニア(日本時間)
シアトル(アメリカ)

アメリカ北西部・ワシントン州に位置し、スターバックスやAmazonの本社がある都市。
街の奥に望む”富士山のような山”は、コーヒー飲料でもお馴染みの「マウントレーニア」です。
カナダとの国境に近く、6〜7月の平均気温は15〜22℃前後。
気候的にはとても涼しく、「プレーしやすい環境」と言えるでしょう。
また、年間を通して雨が多い地域としても知られており、天候次第ではピッチが滑りやすくなる可能性も。
パスやボールタッチに影響が出るなど、技術面での適応力が求められる会場になりそうです。
シアトルでは、グループBの1試合が開催されます。
・6/25(日)AM4時 ボスニアvsカタール(日本時間)
グループBの展望
優勝候補や開催国が入る「ポット1」からは、「カナダ」が入ったグループB。
カナダには開催国としての”地の利”があるのは間違いありませんが、他グループのポット1と比較すると「ラッキーなグループ」と言えるでしょう。
また、今大会の出場権を危なげなく獲得したのは、欧州予選を無敗で突破したスイスのみ。
カタールはアジア4次予選経由、ボスニアヘルツェゴビナは欧州プレーオフ経由で、言い換えれば「なんとか出場権を獲得した国」が並びます。
棘のある言い方をするならば、「今大会で最もレベルが低いグループ」と言っても過言ではありません。
ただし、裏を返せば、「どのチームにも突破のチャンスがある」ということ。
実力差が拮抗しているからこそ、1試合の結果で一気に情勢が変わる”予想が難しいグループ”です。
また、開催地の面でも快適な環境が揃っています。
会場となるバンクーバー(カナダ)、トロント(カナダ)、サンフランシスコ(アメリカ西部)、シアトル(アメリカ西部)は、いずれも6月の平均気温は20℃前後。
暑さが気になるのはロサンゼルス(アメリカ西部)のみで、第2節に「スイスvsボスニア」が開催されます。
他グループのような高温多湿や高地といった過酷な条件は少なく、純粋な”実力勝負”になりやすい環境です。
グループリーグ突破の条件
今大会からは、出場国の数が『32カ国→48カ国』に増加。
その影響で、決勝トーナメントには『32カ国』が出場できるようになりました。
グループ1位と2位は決勝トーナメントに進出。(ベスト32)
3位は他グループの3位と比較し、上位8位に入る成績の場合に決勝トーナメントに進出できます。
・グループBの1位
→E組・F組・G組・I組・J組の3位のいずれかと対戦
・グループBの2位
→A組の2位と対戦
・グループBの3位
→D組1位 or E組1位と対戦(アメリカ・トルコなど or ドイツ?)
・グループBの4位
→GL敗退
グループB 各国の特徴・注目選手
この章では、グループBに入った4カ国についてご紹介します。
これまでのワールドカップでの実績やチームの特徴、注目選手を中心に、各国の強みをわかりやすく見ていきましょう。
カナダ代表(北中米[開催国])
Embed from Getty Images- W杯出場回数:3回目
- 最高成績:GL敗退
- FIFAランク:30位(2026年4月時点)
今大会の開催国。
これまでに1986年大会、2022年大会の2回の出場歴があるものの、通算成績は6試合で6敗。
自国開催のワールドカップで「まずは勝ち点1を」という状況は、2002年大会時の日本代表と重なる部分があります。
ただし、現在のカナダは当時とは大きく異なります。
近年は急速にレベルアップを遂げており、スピードを活かしたダイナミックな攻撃が特徴。
2025年12月に全十字靭帯断裂から復帰したアルフォンソ・デイビス(バイエルン)や、ジョナサン・デイビッド(ユベントス)らを筆頭に、欧州トップレベルで活躍する選手も増えてきました。
一方で、チーム全体を見るとチャンピオンシップ(イングランド2部)やMLS所属の選手が多数。
それでも、開催国としての後押しは大きく、勢いに乗れば一気にグループ突破まで駆け上がる可能性も。
ボスニア・ヘルツェゴビナ代表(欧州)
Embed from Getty Images- W杯出場回数:2回目
- 最高成績:GL敗退
- FIFAランク:65位(2026年4月時点)
欧州予選グループHでは、オーストリアに次いで2位。
欧州プレーオフ決勝で強豪イタリアを倒し、3大会ぶり2度目の出場権を勝ち取りました。
ただし、「前半で10人になったイタリア」を相手に、PK戦までもつれ込んだのも事実です。
それでも、このチームには明確な武器があります。
それが、”高さ”。
空中戦やセットプレーは大きな得点源であり、拮抗した試合では一発で流れを変える力を持っています。
注目選手は、40歳を迎えた現在もなおボスニアのエースとして君臨するエディン・ジェコ。
プレミアリーグ制覇の経験もある偉大な男が、”得点源”としても”引き締め役”としてもチームに活力を与えます。
カタール代表(アジア)
Embed from Getty Images- W杯出場回数:2回目
- 最高成績:GL敗退
- FIFAランク:55位(2026年4月時点)
潤沢な資金を投じ、急成長を見せるアジアの新興勢力。
アジアカップでは2019年大会、2023年大会と2連覇を達成したものの、その成長にはやや陰りも見え始めています。
実際に、今大会のアジア最終予選(3次予選)では4位となり、アジア4次予選の末にW杯出場権を獲得。
前回大会は自国開催だったこともあり、「予選を突破してのワールドカップ出場」は今回が初めてです。
その意味では、カタールの真価が問われる大会になるでしょう。
代表メンバーは、全員が自国リーグでプレー。
国としての強化体制は整っているものの、国際舞台での経験値という点では不安も残ります。
今大会では「格下扱い」を受ける立場ではあるものの、「ゆるめのグループB」に入れたことは幸運。
決勝トーナメントに進出できれば、世界からの評価が大きく変わる可能性を秘めています。
スイス代表(欧州)
Embed from Getty Images- W杯出場回数:13回目
- 最高成績:ベスト8
- FIFAランク:19位(2026年4月時点)
伝統的に「強固な守備」が持ち味の欧州中堅国。
今大会の欧州予選でも、スウェーデンが同居するグループを「6試合2失点」という守備力で首位通過しています。
また、守備力を生かしたロースコアの試合が多い傾向がありますが、今予選では14得点という得点力も披露。
もはや、現在のスイスは”守備だけのチーム”ではありません。
メンバーの大半が欧州5大リーグのクラブに所属しており、国内クラブ所属選手はごく少数。
ジャカ(サンダーランド)やアカンジ(インテル)など、世界的な実力を持つ選手も複数在籍しています。
ワールドカップでは「ベスト16の常連」という立ち位置ですが、狙うは約72年ぶりの「W杯ベスト8」。
攻守ともに大きな弱点が少なく、安定感という点ではこのグループで一歩抜けた存在です。
試合日程・放送予定
| 日時 | 対戦カード | 放送予定 |
|---|---|---|
| 6/13(土) 4:00~ | 🇨🇦カナダ vs 🇧🇦ボスニア | ・DAZN ・NHK |
| 6/14(日) 4:00~ | 🇶🇦カタール vs 🇨🇭スイス | ・DAZN |
| 6/19(金) 4:00~ | 🇨🇭スイス vs 🇧🇦ボスニア | ・DAZN |
| 6/19(金) 7:00~ | 🇨🇦カナダ vs 🇶🇦カタール | ・DAZN |
| 6/25(木) 4:00~ | 🇨🇭スイス vs 🇨🇦カナダ | ・DAZN ・NHK |
| 6/25(木) 4:00~ | 🇧🇦ボスニア vs 🇶🇦カタール | ・DAZN |
ワールドカップは「地上波」と「DAZN」で視聴できます。
地上波では、開幕戦・決勝戦、日本代表の試合など、注目カードを中心に放送予定。
一方、DAZNでは全104試合のライブ配信に加え、見逃し配信にも対応しています。
日本時間では、早朝〜お昼頃にキックオフとなる試合も多いため、「情報を遮断して、仕事終わりに見逃し観戦」という楽しみ方もできそうです。
また、今年の4月に新設された「サッカーパック」は比較的リーズナブルな価格帯となっているため、サッカー観戦を始めるには良いタイミングかもしれません。
サッカーは大会ごとに視聴方法が異なるため、「この試合はどこで見れるの?」と迷うことも多いですよね。
そんな方のために、2026年ワールドカップだけではなく、欧州5大リーグやチャンピオンズリーグ(CL)、Jリーグの各種大会など、サッカーの放映権をまとめた記事を作成しています。
まとめ
今大会No.1の”渋い”グループ。
初心者の方には勧めにくく、サッカー好きにとっても優先順位は高くないでしょう。
ただ、期待されていなかったグループほど、面白い展開になるのも事実です。
特に、DFとしてプレーするサッカー少年・少女たちには、ぜひとも「スイスの組織的守備」を見てもらいたいところ。
また、開催国としてどれほどの熱量を生み出すのか、「カナダサッカーの盛り上がり」にも注目です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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