「ジャガーのように疾い」
”ジャガー”のようなスピードを持つFW。
普段は「あれ?」っていうミスをするのに、「大一番では必ず結果を出す」。
世間から叩かれたって、最後には評価を覆す。
- 2016年U-23アジア杯決勝(vs韓国)
- 2017年W杯アジア最終予選(vsオーストラリア)
- 2022年カタールW杯(vsドイツ)
いつもミラクルを起こしてくれる、「勝負強さNo.1のストライカー」です。
今回は、浅野拓磨選手のプレースタイルとこれまでの経歴についてご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

浅野拓磨ってどんな選手?
- 名前:浅野拓磨(あさの たくま)
- 生年月日:1994年11月10日
- 出身地:三重県菰野町(こものちょう)
- 所属クラブ:マジョルカ(スペイン)
- ポジション:FW
- 背番号:11番
- 身長:173cm
- 体重:71kg
- 利き足:右足
日本代表歴
Embed from Getty Images- A代表:53試合9ゴール(2025年7月時点)
- 世代別:U-18~U-23(リオ五輪世代)
出場した主な大会
[A代表]
・カタールW杯(2022年)
・アジア杯(2024年)
[世代別]
・リオ五輪(2016年)
弟・浅野雄也
Embed from Getty Images浅野選手は7人兄弟の三男。
そして、四男・浅野雄也もサッカー選手です。
浅野雄也選手は名古屋グランパスでプレーしています。(2025年現在)
※六男の浅野快斗選手は、ジーグブルグ(ドイツ5部)でプレーしています。
兄・拓磨:スピードを武器に点を決める。
弟・雄也:スピードを武器にチャンスを作る。
武器は同じでも、プレースタイルは異なります。
浅野拓磨はパン屋さんのオーナー
サッカー選手として活躍する傍ら、高級食パン専門店「朝のらしさ」(三重県四日市市)のオーナーも務めています。
2020年にオープンし、現在開店から4年目。
浅野選手の兄が店長を務めるお店は大盛況。
Googleの口コミでは星4.2の好評価を受けています。
得点後のジャガーポーズ
Embed from Getty Imagesとにかく走るのが速い。
あだ名は”ジャガー”。
そして、ゴールを決めた後には”ジャガーポーズ”を披露します。
試合中にチョコを食べた
2023-24シーズンのこと。
「浅野が試合中にチョコを食べた!!」
サポーターが投げ入れらたチョコを見つけ、拾って食べた浅野選手。
その後、豪快なゴールを決めています。
ちなみに、チョコは美味しくなかったのだとか。(参照:サッカーダイジェスト)
ドイツ戦でのスーパーゴール
Embed from Getty Images浅野拓磨といえば”ドイツ戦でのゴール”。
死の組に入ってしまい、「絶対に敗退する」と言われていた2022年カタールW杯での出来事です。
強豪ドイツを相手に逆転弾を決め、日本代表を勝利に導きました。
ちなみに、翌年のドイツとの親善試合でもゴールをゲット。
もはや、「ドイツキラー」と言っても良いでしょう。
浅野拓磨の着用スパイク
Embed from Getty Imagesメーカー:アディダス
浅野選手の着用スパイクは、”F50”シリーズ。
スピードプレーヤー向けに作られており、フィット感に優れた人工皮革のスパイクです。
※2024年までは”X(エックス)”という名前のシューズでした。
浅野拓磨のプレースタイル
Embed from Getty Imagesドイツ戦でのゴールは”劇的”なことはもちろん、難易度の高さでも注目を集めました。
一瞬「入ったのか?」とポカンとしてしまったのは、私だけではないはず。
あのゴールには、浅野拓磨の3つの強みが凝縮されています。
- 爆発的なスピード
- トップスピード時のプレーの精度の高さ
- 勝負強さ
爆発的なスピード
日本代表の中でも、1・2位を争う俊足。
50mを5秒台で駆け抜ける上に、競り合い時のパワーも一級品。
相手DFは、浅野選手もファールで止めざるをえません。
※浅野選手の書籍にて、速く走るコツが記されています。
トップスピード時のプレーの精度
全力疾走をしている時には、ミスが起きてしまうもの。
- 全力疾走でのドリブル→ドリブルが大きくなって相手にとられてしまう
- 全力疾走しながらのパス→パスの強弱や正確性を欠いてしまう
プロの選手だって、ダッシュしながらのプレーは難しいもの。
ただ、浅野拓磨のゴールシーンを思い出してください。
「全力疾走しながらゴール」が非常に多いです。
まさに、「ドイツ戦のゴール」はその典型例。
勝負強さ
浅野選手には、重要な局面で結果を残す”勝負強さ”があります。
・2016年:U-23アジア選手権決勝 vs韓国
・2018年:ロシアW杯アジア最終予選 vsオーストラリア
・2022年:カタールW杯 vsドイツ
2016年U-23アジア選手権決勝 vs韓国
Embed from Getty Images2016年U-23アジア選手権の決勝戦。
韓国との決勝戦に、浅野選手は途中出場。
リードを許す展開でしたが、浅野選手が2ゴール。
U-23日本代表はアジア王者に輝いています。
2018年ロシアW杯アジア最終予選 vsオーストラリア
Embed from Getty Images2018年ロシアW杯アジア最終予選のオーストラリア戦。
”勝てばW杯出場が決まる重要な一戦”で、貴重な先制ゴール。
浅野選手のゴールで勢いに乗り、オーストラリアを撃破。
日本は6大会連続のW杯出場を決めました。
しかし、浅野選手を高く評価していたハリルホジッチ監督がW杯前に電撃解任。
その結果、浅野選手もまさかのメンバー外になり、W杯出場は叶わず。
2022年カタールW杯 vsドイツ
Embed from Getty Images世界中のサッカーファンを驚愕させた日本代表のドイツ撃破。
逆転ゴールを決めたのは、抜群の勝負強さを誇る浅野選手です。
プレー精度の高さが際立ったのはもちろんですが、相手は世界No.1GK。
ノイアー選手(ドイツ代表)は、ニアサイドをほとんど抜かれない選手です。
そんな名手からニアサイドを打ち抜いた一撃は、日本サッカーの歴史を大きく変えました。
浅野拓磨の経歴
- ペルナSC(三重県菰野町立竹永小学校)
- 菰野町立八風中学校サッカー部
- 四日市中央工業高校サッカー部
- サンフレッチェ広島
- アーセナル(イングランド)
[レンタル]シュトゥットガルト(ドイツ)
[レンタル]ハノーファー96(ドイツ) - パルチザン(セルビア)
- VfLボーフム(ドイツ)
- マジョルカ (スペイン)
小学生時代
小学生時代は、ペルナSCでプレーしています。
小学5・6年生の頃には三重県3位の成績に。
浅野選手は東海地方の選抜チームに招集されるようになります。
6男1女の大家族で、浅野選手の兄弟もペルナSCでプレーしていました。
中学時代
中学時代は、八風中学校サッカー部でプレーしています。
目立った成績は残せなかったものの、一目でわかる”圧倒的な実力”。
名門・四日市中央工業高校の監督の目にとまり、熱烈なオファーを受けます。(引用:NumberWebより)
経済面を考慮して地元の高校に通おうと考えていましたが、周囲からの説得を受けて名門への挑戦を決意します。
高校時代
Embed from Getty Images高校時代は、四日市中央工業高校サッカー部でプレーしています。
「自分が得点を決めること」の重要性を指摘され、得点能力が開花。
1年生の頃からAチームでプレーし、冬の選手権には3年連続で出場。
高校2年時には全試合得点をあげて選手権得点王に輝き、超高校級ストライカーとして一躍有名な存在になります。
サンフレッチェ広島
Embed from Getty Images2013年にサンフレッチェ広島に入団します。
森保一監督(現・日本代表監督)のもと、めきめきと成長。
プロ1年目は1試合の出場(Jリーグ)に留まりますが、2015年にはJリーグ制覇に貢献。
個人でもベストヤングプレーヤー(新人賞)に選出。
サンフレッチェ広島の10番を背負い、日本代表としてもプレーするようになります。
広島時代の成績
・2013:1試合0ゴール(J1優勝)
・2014:11試合0ゴール
・2015:32試合8ゴール(J1優勝)
・2016:14試合4ゴール(途中退団)
広島時代のチームメイト
・佐藤寿人
・森崎浩司
・森崎和幸
・西川周作
・川辺駿
・塩谷司
・野津田岳人
・佐々木翔
・ミキッチ
・ドウグラス など
森保監督との信頼関係は、広島時代から現在に至るまで続いています。
シュトゥットガルト(ドイツ)
Embed from Getty Images2016年夏にアーセナル(イングランド)へ完全移籍。
ただ、労働ビザの問題があり、シュトゥットガルト(ドイツ)で2年間プレーします。
ドイツ2部リーグで4ゴールを奪い、チームの1部に昇格に貢献。
翌年はドイツ1部でプレーするも、怪我に悩まされる日々が続きました。
シュツットガルト時代の成績
・2016-17:26試合4ゴール(ドイツ2部)
・2017-18:15試合1ゴール(ドイツ1部)
シュトゥットガルトでプレーした日本人
・遠藤航
・伊藤洋輝
・チェイス アンリ
・原口元気
・岡崎慎司
・細貝萌
・酒井高徳
ハノーファー96(ドイツ)
Embed from Getty Images2018年にハノーファー96にレンタル移籍します。
移籍当初は出場機会を得るものの、問題が発生。
契約を巡って、”所属元のアーセナル”と”レンタル先のハノーファー”の間で板挟みに。
契約に「一定時間以上出場すると、浅野選手を買い取る義務が生じる」という内容が記載。
緊縮財政を目論むハノーファーは、浅野選手を起用せず”飼い殺し状態”に。
結果、チームも2部に降格し、苦しい1年となりました。
ハノーファー時代の成績
・2018-19:13試合0ゴール
ハノーファーでプレーした日本人
・室屋成
・酒井宏樹
・清武弘嗣
・山口蛍
・原口元気
パルチザン(セルビア)
Embed from Getty Images2019年にパルチザンに完全移籍します。
移籍1年目から出場機会を得て、2年目となる2020年には18ゴール。
得点王争いを演じます。
その活躍もあり、普段は報道されない”セルビアリーグの情報”が日本メディアでも報道されるように。
しかし、ここでまた新たなトラブルが発生。
給与の未払いがあり、浅野選手は退団を申し出。
契約を解除し、一時は”無所属選手”として日本代表でプレーしていました。
パルチザン時代の成績
・2019-20:23試合4ゴール
・2020-21:33試合18ゴール
VfLボーフム(ドイツ)
Embed from Getty Images2021年にボーフムに移籍します。
2部から昇格したチームに加入し、浅野選手は背番号10番を背負い、27試合に出場。※現在は11番。
浅野選手の加入もあってか、ユニフォームスポンサーが2022年にナイキ→ミズノに変更されています。
ボーフムでの成績
・2021-22:27試合3ゴール
・2022-23:25試合3ゴール
ボーフムでプレーした日本人
・小野伸二
・乾貴士
・田坂祐介
・三好康児
マジョルカ (スペイン)
2024年7月にマジョルカに移籍します。
契約期間は2年間。
クラブ史上4人目の日本人選手になりました。
マジョルカでの成績
・2024-25年:21試合2ゴール
マジョルカでプレーした日本人選手
・大久保嘉人
・家長昭博
・久保建英
まとめ
”超”がつくほど速いFW。
これまで、数多くの印象的なゴールを決めてきました。
それにも関わらず、トラブルに巻き込まれたり、批判を受けることも多い選手です。
でも、「大一番では絶対に結果を残す」。
勝負強さは、歴代日本代表の中でもNo.1です。

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