「ボスニア・ヘルツェゴビナってどんな国?」
他の国と並べたときに、ひときわ目を引く長い国名。
第一次世界大戦の引き金となった「サラエボ事件」や、ユーゴスラビアからの独立、そして内戦。
長きにわたって「戦い」を経験してきた国です。
そんな東欧の小国と日本には、「復興を支援した」というつながりがあります。
さらに、ボスニア出身の人物が2度も日本代表を率いたという、意外にも深い縁があるのです。
この記事では、ボスニアヘルツェゴビナのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。


ボスニアヘルツェゴビナってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ボスニアヘルツェゴビナ(欧州)
- 首都:サラエボ
- 国土面積:51,000㎢
- 人口:約330万人
- 言語:ボスニア語/クロアチア語/セルビア語/英語
中央ヨーロッパの小さな国
Embed from Getty Images中央ヨーロッパの「バルカン半島」に位置する小さな国。
国土面積は約5万㎢で、九州よりもやや小さい規模です。
アドリア海に面しているものの、その距離はわずか約20km。(参照:DIAMOND online)
ほぼ内陸国と言える国の首都・サラエボには美しい景色と建築があり、「ヨーロッパのエルサレム」とも称されています。
また、「サラエボ事件」がキッカケに、第一次世界大戦が始まったことでも有名です。
旧・ユーゴスラビア
Embed from Getty Images「ボスニア・ヘルツェゴビナ」が誕生したのは1992年。
それ以前は「ユーゴスラビア」という国家の一部でしたが、民族間の対立が激化し、現在は7つの国へと分かれています。
ユーゴスラビアは「東欧のブラジル」と呼ばれるほど、多くのタレントを擁したサッカー強国でした。
政治や民族問題について軽々しく語ることはできませんが、サッカーの面だけで見れば、「もし分裂していなければ、ワールドカップで優勝していたかも」と言われることもあります。
※同じく旧・ユーゴスラビアのクロアチアについての記事も書いています。
→【クロアチアってどんな国?】
旧・ユーゴスラビアの国
・ボスニア・ヘルツェゴビナ
・クロアチア
・セルビア
・モンテネグロ
・スロベニア
・北マケドニア
・コソボ
内戦時に埋められた地雷
Embed from Getty Images現在では「治安が安定している国」と評価されることもありますが、独立直後には内戦が頻発。
「戦争」という言葉は日常でも耳にしますが、ボスニアの人々は、実際に銃声が鳴り響く環境で生活してきた過去を持っています。
中でも深刻なのが「地雷」の問題です。
内戦時に埋められた地雷は、現在でも完全には撤去されておらず、危険な状態のまま。
実際に、地雷が埋まっている可能性のあるエリアには警告標識が設置されています。
平均身長が世界トップクラス
Embed from Getty Images平均身長の高さは世界トップクラス。(参照:アットグローバル)
男性が182〜184cm、女性が167〜171cmと、男女ともに高身長の人が多いことが特徴です。
平均身長が高いということは、アスリートならばその傾向は更に顕著になるでしょう。
実際に、2016年に日本と親善試合を行った際のボスニア代表の平均身長は187.3cmと、日本代表の平均身長を約10cmも上回っていました。(参照:ゲキサカ)
イビチャ・オシムとハリル・ホジッチ
Embed from Getty Images※イビチャ・オシムの写真。
これまでに、2人のボスニア人が日本代表監督を務め、日本のサッカーに大きな影響を与えています。
1人目はイビチャ・オシム。
2003~2006年にわたってジェフ市原(現・千葉)の指揮をとり、クラブ史上初のタイトルを獲得。
ドイツW杯終了後に日本代表監督に就任し、「複数色のビブスを使ったワンタッチのトレーニング」など、ユニークな練習で選手たちのサッカーIQを高めました。
その結果、「人もボールも動くサッカー」が実現しかけるも、病気の影響で代表監督を辞任。
”オシムJAPAN”が4年間続いていたら、どんなサッカーが完成していたのでしょうか。
2人目はハリル・ホジッチ。
2015年に日本代表監督に就任し、2018年ロシアW杯出場権を獲得しました。
選手たちには「デュエルの強さ(球際)」を要求し、ゲームの強度は明らかに変化。
現在は、「欧州で”デュエル”を評価される日本人選手」が増えていますが、もしかするとハリル監督の功績かもしれません。
また、「GKは185cm以上」といった体格面の基準や、「体脂肪率の管理」といったプロ意識の要求したことでも知られています。
一方で、こうした厳格なスタイルは選手・スタッフとの衝突も生み、ロシアワールドカップ直前での監督交代という結末を迎えました。
Embed from Getty Images※ハリル・ホジッチの写真。
ボスニアヘルツェゴビナってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ズマイヴェイ(竜の軍団)
- FIFAランキング:66位(2026年4月時点)
- W杯出場回数:2回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:GL敗退
ボスニアヘルツェゴビナ代表の特徴
Embed from Getty Images2014年にワールドカップ初出場を果たし、2026年大会で2回目の出場。
一方、EURO(ユーロ)では予選を突破できておらず、本大会への出場歴はありません。
目立った実績があるわけではありませんが、代表メンバーの多くが高さ・技術といった武器を持っており、欧州のトップリーグで通用する選手ばかり。
エディン・ジェコやピャニッチのように、ビッグクラブで主力を務めていた選手もいます。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:1勝1敗1分(日本から見て)
これまでに3回対戦し、戦績はイーブン。
開催地は中立地(ドイツ)が1回、日本での対戦が2回となっています。
直近の対戦は2016年のキリンカップ。
ボスニア出身のハリル監督が率いる日本代表にとっては、「東欧の強さ」を体感する一戦になりました。
注目選手
Embed from Getty Imagesボスニア・ヘルツェゴビナで最も有名な選手といえば、エディン・ジェコ。
2026年を迎えてもなお現役を続けており、”40歳のエース”として代表の最前線に君臨しています。
ジェコのような圧倒的な知名度を誇るスター選手は多くありませんが、欧州の強豪クラブでプレーする実力者は数多く在籍。
派手さはないものの、世界の一線級で戦える選手たちが揃っています。
エディン・ジェコ
Embed from Getty Images- 生年月日:1986年3月17日
- 所属クラブ:シャルケ(ドイツ)
- ポジション:FW
- 身長:192cm
- 体重:84kg
ハリス・タバコビッチ
Embed from Getty Images- 生年月日:1994年6月20日
- 所属クラブ:ボルシアMG(ドイツ)
- ポジション:FW
- 身長:194cm
- 体重:90kg
エルメディン・デミロビッチ
Embed from Getty Images- 生年月日:1998年3月25日
- 所属クラブ:シュツットガルト(ドイツ)
- ポジション:FW
- 身長:184cm
- 体重:78kg
セアド・コラシナツ
Embed from Getty Images- 生年月日:1993年6月20日
- 所属クラブ:アタランタ(イタリア)
- ポジション:DF
- 身長:183cm
- 体重:82kg
ニコラ・ヴァシリ
Embed from Getty Images- 生年月日:1995年12月2日
- 所属クラブ:ザンクトパウリ(ドイツ)
- ポジション:GK
- 身長:193cm
- 体重:86kg
ボスニアヘルツェゴビナのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:プレミイェルリーガ
2000年に創設され、トップリーグには10クラブが参加。
世界的に有名なクラブは不在で、リーグ全体のレベルも欧州の中では高いとは言えません。
チャンピオンズリーグ(CL)やヨーロッパリーグ(EL)といった欧州大会には出場できるものの、いずれも予備予選からのスタートとなります。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
初出場となった2014年ブラジルW杯は1勝2敗でグループリーグ敗退。
その後、2大会連続で出場権を逃しますが、2026年ワールドカップでは3大会ぶりの出場を決めています。
欧州予選では苦しんだものの、プレーオフ決勝戦では”イタリア”を撃破。
「強豪を倒してのW杯出場権獲得」という結果こそ、「ボスニアの強さ」をよく表しています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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