「イラクってどんな国?」
石油や天然ガスなど、私たちの生活に欠かせないエネルギーを産出している国。
一方で、「戦争が多い」というニュースも多く、どこか「怖い国」というイメージを持たれがちです。
ただそんな環境の中で「いつ練習しているんだろう?」と思ってしまうほど、サッカーは非常に高いレベルを誇ります。
アジアカップでの優勝歴もあり、日本とはこれまでに幾度となく激闘を繰り広げてきました。
この記事では、イラクのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。


イラクってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:イラク共和国(西アジア)
- 首都:バグダッド
- 国土面積:約430,000㎢
- 人口:約4,000万人
- 言語:アラビア語/クルド語
灼熱の砂漠地帯
Embed from Getty Images西アジアに位置する国で、国土面積は約43万㎢と日本の約1.2倍の広さを誇ります。
一方で、人口は約4,000万人と日本の1/3にとどまっています。
その理由のひとつが、国土の半分が砂漠であること。(参照:立命館大学アジア・日本研究所)
夏場は40〜50℃にも達する灼熱の環境ですが、北部の山岳地帯では冬に雪が積もることもあり、寒暖差の大きさが特徴です。
Embed from Getty Images古代メソポタミア文明の発祥の地
Embed from Getty Images世界史の授業で、「メソポタミア文明」を習ったのを覚えていますか?
メソポタミア文明は、世界最古の文明のひとつで、「文明のはじまり」とも呼ばれる存在。
現在のイラクで誕生したと言われています。
ティグリス川とユーフラテス川に挟まれた地域で発展し、農業や都市、文字(楔形文字)など、人類の生活の基盤となる文化が生まれました。
現在もバビロン遺跡などが残っており、当時の繁栄を感じることができます。(参照:小学館)
また、「アラジンと魔法のランプ」や「シンドバッド航海記」といった、私たちにも馴染み深い物語の舞台としても知られています。
戦争の歴史
Embed from Getty Imagesイラクと聞くと、「戦争」のイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。
民族や宗教、資源をめぐる対立が続き、1980年代以降はおよそ10年ごとに大きな戦争が起きてきました。
・1980年:イラン・イラク戦争
・1990年:湾岸戦争(クウェート)
・2003年:イラク戦争(アメリカ)
さらに、2014年には過激派組織「イスラム国(ISIS)」が一部地域を支配したことも。
現在は以前に比べて改善しているものの、2020年にはバグダッド空港攻撃事件が発生するなど、依然として治安面での不安も残っています。
石油・天然ガスの輸出
Embed from Getty Imagesイラクの経済を支えているのが、石油・天然ガスの輸出です。
1927年に油田が発見されて以降、現在では「世界有数の埋蔵量を誇る」とも言われています。
一方で、経済の多くを石油に依存しているのも事実。
そのため、石油の価格変動や、将来的に代替エネルギーが主流となった場合には、経済に大きな影響が及ぶ可能性があります。(参照:アラブニュース)
ドーハの悲劇の対戦相手
Embed from Getty Images日本サッカーにおける”悔しい歴史”の代表格といえば、「ドーハの悲劇」です。
1994年アメリカワールドカップ・アジア最終予選での出来事で、日本は試合終了間際までリードしていましたが、あと数秒というところで失点。
その結果、ワールドカップ初出場を逃しました。
試合会場がカタールのドーハだったことから「ドーハの悲劇」と呼ばれていますが、この試合は中立地での開催でした。
そして、このときの対戦相手がイラクです。
ちなみに、この大会ではイラクもワールドカップ出場を逃しており、大逆転で出場権を獲得したのは韓国でした。
イラクってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:メソポタミアのライオン
- FIFAランキング:57位(2026年4月時点)
- W杯出場回数:2回目(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:GL敗退
イラク代表の特徴
Embed from Getty Images1986年にワールドカップ初出場を果たすも、グループリーグでは3連敗。
その後は長きにわたってアジア予選を突破できず、世界の舞台から遠ざかっていました。
しかし、2026年大会では大陸間プレーオフで南米のボリビアを撃破。
40年ぶり(10大会ぶり)となる2回目のワールドカップ出場を決めています。
上記の通り、ワールドカップでは苦戦が続いてきたイラクですが、アジアでの実績は決して低くありません。
アジアカップではベスト8の常連で、2007年には悲願の初優勝も達成。
戦争の影響で厳しい状況に置かれながらも、チームは団結し、アジアの頂点に立ちました。
フィジカルの強さと球際での激しさを前面に押し出し、粘り強く戦うのがイラク代表の特徴です。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:7勝4敗3分(日本から見て)
これまでに、通算14回対戦。
日本が勝ち越してはいますが、その大半が”僅差での勝利”です。
特に印象深いのは、2018年W杯アジア最終予選での「山口蛍の劇的決勝ボレー」ではないでしょうか?
また、直近では2024年アジアカップのグループリーグで対戦し、日本が敗戦。
この結果からも、「イラク代表=アジアの強豪」であることがよくわかります。
注目選手
Embed from Getty Imagesイラク代表は、自国リーグやUAE、サウジアラビアやタイなどのアジアでプレーする選手が中心。
一方で、近年は欧州でプレーする選手も増加。
オランダやイタリア2部などでプレーする選手も出てきています。
こうした変化の背景にあるのが、移民の存在です。
幼少期から欧州で育ち、強豪クラブのアカデミーで技術を磨き、そのまま欧州でプロになるケースが増えています。
アイマン・フセイン
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年3月22日
- 所属クラブ:アル・カルマFC(イラク)
- ポジション:FW
- 身長:189cm
フセイン・アリ
Embed from Getty Images- 生年月日:2002年3月1日
- 所属クラブ:ヘーレンフェーン(オランダ)
- ポジション:DF
- 身長:182cm
アリ・アルハマディ
Embed from Getty Images- 生年月日:2002年3月1日
- 所属クラブ:ルートン・タウン(英国3部)
- ポジション:FW
- 身長:187cm
ジダン・イクバル
Embed from Getty Images- 生年月日:2003年4月27日
- 所属クラブ:ユトレヒト(オランダ)
- ポジション:MF
- 身長:181cm
マルコ・ファルジ
Embed from Getty Images- 生年月日:2004年3月16日
- 所属クラブ:ベネチア(イタリア2部)
- ポジション:FW
- 身長:184cm
イラクのリーグは強いの?
Embed from Getty Images※緑色のウェアがアル・ショルタSC。
名称:イラク・スターズリーグ
1974年に設立されたリーグで、トップカテゴリーには20クラブが参加しています。
ACLE・ACL2への出場権は、それぞれ1クラブずつ。
西アジアにはサウジアラビ、カタール、UAEなどの強豪リーグも多く、2番手グループといった印象です。
リーグの歴代優勝数ではアル・ザウラーSCがトップですが、2020年頃からはアル・ショルタSCがタイトルを独占しています。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
石油資源に恵まれた国でありながらも、長年にわたって戦争の影響を受けてきた国。
そうした厳しい環境の中でもサッカーは発展を続け、2007年アジアカップ優勝やワールドカップ出場など、確かな結果を残してきました。
日本にとっても決して楽な相手ではなく、これまで数々の激闘を繰り広げてきた相手です。
そして近年は、欧州で育つ選手の増加により、これまでのフィジカル中心のスタイルに加えて、技術面でも進化を見せています。
今後のイラク代表は、“強さ”に加えて“上手さ”も兼ね備えたチームへと変化していくかもしれません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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