「パラグアイってどんな国?」
南米大陸の中央に位置するパラグアイ。
日本からは移動に30時間以上かかり、距離的には“ものすごく遠い国”です。
しかし、実は 日系人が約1万人も暮らしている など、意外な縁も。
さらに、サッカーでも日本とは何度も対戦している間柄。
それでも、やっぱり多くの日本人が思い出すのは ”2010年W杯の悔しいPK負け” ではないでしょうか。
この記事では、パラグアイのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

パラグアイってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:パラグアイ共和国(南米)
- 首都:アスンシオン
- 国土面積:407,000㎢
- 人口:約700万人
- 言語:スペイン語/グアラニー語
南米の内陸国
Embed from Getty Images1811年にスペインから独立し、”パラグアイ共和国”が誕生。
その立地は、まさに「南米のおへそ」。
南米大陸の中心部に位置し、海に面していない内陸国です。
太平洋・大西洋・カリブ海という3つの大海に囲まれる南米大陸において、海に面していないのは”パラグアイ”と”ボリビア”の2カ国だけ。

”イタイプダム”で水力発電が100%
Embed from Getty Imagesパラグアイは、世界でも珍しい “電力のほぼ全てを水力発電でまかなう国”。
その割合はなんと”ほぼ100%”。
特に有名なのが、ブラジルとの国境を流れるパラナ川に建設された イタイプ水力発電所。
“世界最大級の発電量”を誇り、ここで生まれた電力は国内だけでなく、ブラジルにも大量に供給されています。(両国が共同管理)
パラグアイ国内の電力消費量よりも、発電量の方が圧倒的に多いため、「電力を輸出して収入を得る」というスタイルが確立しています。
観光名所はどこなのか?
Embed from Getty Imagesパラグアイは、観光地としての派手さはありませんが、自然と歴史を静かに味わえる”穴場の国” として知られています。
まず、先述した イタイプ・ダム はパラグアイを代表する名所のひとつ。
巨大な水力発電施設ならではの迫力を間近で見られ、見学ツアーも人気です。
世界遺産を挙げるなら、「ラ・サンティシマ・トリニダード・デ・パラナ遺跡」 と 「ヘスス・デ・タバランゲ遺跡」。
長い名前の2つの遺跡は、17〜18世紀(1600~1700年代)に先住民と宣教師が築いた独自の文化を感じられる場所です。
そして、超有名観光地としてよく名前が挙がる イグアスの滝。
パラグアイから近い位置にありますが、正確には ブラジルとアルゼンチンの国境沿い にあり、訪れるには一度ブラジル側へ入国する必要があります。
そのため”パラグアイ観光のついでに寄れる世界遺産”として人気があります。
約1万人の日系人
日本とパラグアイの直線距離は 約18,000km。
地球の半周分で、移動時間は30時間以上かかる遠い国。
そして、日本との関わりも大きくはなさそうなイメージがありますが・・・。
実はパラグアイには、約1万人の「日系人」 が生活しています。(参照:JICA)
日系移住の歴史は意外と古く、1936年 に最初の移住がスタート。
戦後には本格的な移住が進み、農業を中心とした共同体が各地に広がりました。
パラグアイってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ラ・アルビロハ(意味:白と赤)
- FIFAランキング:39位(2025年11月時点)
- W杯出場回数:9回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:ベスト8(2010年)
パラグアイ代表の特徴
Embed from Getty Imagesパラグアイ代表といえば、まず挙げられるのが 「守備の固さ」。
激しい球際、組織的なブロック、体を張った守備は南米でもトップクラス。
2026年W杯南米予選でも、その持ち味がしっかり発揮され、“2位タイとなる少ない失点数” で予選を突破。
派手さはないものの、粘り強さと規律のある守備が魅力のチームです。
そして、パラグアイといえば、”チラベルト”を思い浮かべる人も多いのでは?
GKながらFK・PKを任されるという異色の存在で、“ゴールを決めるゴールキーパー”として世界的に話題になりました。
Embed from Getty Images日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:5勝2敗5分(日本から見て)
これまでに12回対戦し、日本が大きく勝ち越し。
しかし、多くの日本国民が思い出すのは”2010年W杯の苦い記憶”ではないでしょうか?
ベスト16で実現した”日本vsパラグアイ”は、120分間戦ってスコアレス。
PK戦の末、パラグアイに敗れました。
大会前の岡田JAPANに対しては批判の声がほとんどで、「これまでで1番期待できないW杯」とも言われていました。
そんな逆境を跳ね除たことで、”W杯フィーバー”に渦巻いた日本列島。
だからこそ、あの敗戦は今でも心に残る“悔しすぎる一戦”です。
注目選手
Embed from Getty Images欧州5大リーグの選手は10人弱。
ただ、代表メンバーの多くは、ブラジル・アルゼンチン・アメリカといった 中南米のクラブが中心 です。
南米らしく「戦うサッカー」をベースにしたリーグで揉まれている選手が多く、そこに欧州組のスピードや個の能力が加わることで、チームに厚みが生まれています。
もちろん、自国リーグ から選ばれている選手も数人おり、国内で評価を高めた選手がそのまま代表へステップアップするケースも少なくありません。
フリオ・エンシソ
Embed from Getty Images- 生年月日:2004年1月23日
- 所属クラブ:ストラスブール(フランス)
- ポジション:MF
- 身長:173cm
- 体重:64kg
※2022-2025年はブライトンに所属。
ディエゴ・レオン
Embed from Getty Images- 生年月日:2007年4月3日
- 所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
- ポジション:DF
- 身長:177cm
- 体重:82kg
ディエゴ・ゴメス
Embed from Getty Images- 生年月日:2003年3月27日
- 所属クラブ:ブライトン(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:183cm
- 体重:77kg
オマル・アルデレテ
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年12月26日
- 所属クラブ:サンダーランド(イングランド)
- ポジション:DF
- 身長:188cm
- 体重:77kg
アントニオ・サナブリア
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年3月4日
- 所属クラブ:クレモネーゼ(イタリア)
- ポジション:FW
- 身長:180cm
- 体重:70kg
パラグアイのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:リーガ・パラグアージャ
1906年に創立された歴史あるリーグで、トップカテゴリーには12クラブが参加。
南米の中では中堅クラスのリーグですが、強豪クラブの実力は高く、特に オリンピア は“国内で頭一つ抜けた存在”。
南米No.1クラブを決める コパ・リベルタドーレス では、通算3回の優勝(南米5位タイ) を誇る名門です。
実は、このリーグには過去に多くの日本人が挑戦しており、その数は 30名弱。
有名な選手では、武田修宏、廣山望、福田健二、森本貴幸 などがパラグアイでプレーしたことがあります。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
南米大陸の中では”3番手グループ”という位置付け。
決して強豪とまでは言えない国ですが、それは「強豪ひしめく南米だからこそ」という話。
実際には、堅い守備はもちろん、球際の強さや小さなスペースでのテクニックなど、南米らしいクオリティをしっかり持った実力国。
そして、日本人としては「W杯の舞台でのリベンジ」はぜひ果たしたい相手です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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