「ハイチってどんな国?」
ハリケーンによる大きな被害を受けたり、ギャングが暴れて治安が悪かったり・・・。
どこか、”悪いニュース”で耳にすることの多い「ハイチ」という国名。
しかし、実は有名な日本人アスリートにハイチのルーツがあったりと、日本との意外な縁もある国。
さらに、“52年ぶりのW杯出場”という明るいニュースもあり、サッカーファンとしては見逃せない存在になりつつあります。
ただ、「ハイチのサッカー」はなかなか情報が入りにくいですよね・・・。
この記事では、ハイチのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

ハイチってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ハイチ共和国(北中米[カリブ海])
- 首都:ポルトープランス
- 国土面積:28,000㎢
- 人口:約1,100万人
- 言語:ハイチ語/フランス語
カリブ海のイスパニョーラ島
Embed from Getty Imagesアメリカから見ると南東、南米から見ると北に位置するカリブ海の「イスパニョーラ島」。
カリブ海の中では、キューバ島に次ぐ2番目に大きい島で、西側の1/3がハイチ、東側の2/3がドミニカ共和国という形で国境が引かれています。
ハイチの国土は日本の「北海道の約1/3ほど」の大きさ。
小さな国が点在するカリブ海の中では、比較的大きな部類に入ります。
世界初の黒人主体の共和国
Embed from Getty Images1804年、”ハイチ革命”によってフランスから独立。
当時、植民地で奴隷として扱われていた人々が立ち上がり、10年以上の戦いの末に勝ち取った独立でした。
この革命の成功によって誕生したハイチ共和国。(参照:hunger free world)
世界初の「黒人主体の共和国」として知られ、今でも「自由の象徴」として語り継がれています。
治安が最凶レベルの貧困国
Embed from Getty Imagesカリブ海といえば“リゾート地”というイメージがありますが、ハイチは少し事情が異なります。
政治は長年不安定で、2021年には大統領暗殺事件が発生。
さらに近年はギャング勢力が拡大し、2024年には市民が多数犠牲となる事件も起きました。
日本の外務省が発表している治安情報では、ハイチ全土が 「レベル4(退避勧告)」 に指定されています。(参照:外務省公式HP)
これは、紛争地域と同等の警戒レベルです。
こうした背景から、ハイチは「世界でも指折りの治安悪化地域」とされ、観光・経済発展の面でも大きな課題を抱えています。
地震・ハリケーン
Embed from Getty Images※ハリケーンが過ぎ去った後の様子。
自然が豊かで、温暖な気候に恵まれたハイチ。
しかしその一方で、自然災害のリスクが非常に高い国としても知られています。
2010年には、マグニチュード7の大地震が発生し、甚大な被害を受けました。(参照:DIAMOND online)
さらにカリブ海地域はハリケーンの通り道にあり、ハイチも毎年のように大型ハリケーンに襲われます。
治安の問題だけでなく、自然との戦いも日常という厳しい現実を抱えている国です。
大坂なおみのルーツ
Embed from Getty Imagesテニスの4大大会で優勝した実績を持ち、2019年には世界ランキング1位にも輝いた“日本史上最強の女子テニスプレーヤー”の大坂なおみ。
一般的には「日本とアメリカのハーフ」として知られていますが、実はそのルーツはハイチにもあります。
というのも、父親がハイチ出身のハイチ系アメリカ人。
プロ入り後にはハイチを訪問し、現地の人々から熱烈な歓迎を受けたことも。
また、両親が代表を務める「大坂財団」では、ハイチの貧困家庭に対して賞金の全額寄付を行うなど、継続して支援活動を実施しています。(参照:Number web)
ハイチってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:レ・グレナディエール(精鋭歩兵)
- FIFAランキング:84位(2025年11月時点)
- W杯出場回数:2回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:GL敗退
ハイチ代表の特徴
Embed from Getty Images※2ndユニフォーム(アウェー)の写真。
- 1974年W杯出場(GL敗退)
- 2019年ゴールド杯ベスト4
- 2026年W杯出場権獲得
上記の3つが、”ハイチサッカー”にとっての大きな実績。
2019年には北中米No.1を決めるゴールドカップでは、強豪カナダを破ってベスト4に進出。
その一方で、2021年大会・2023年大会はグループリーグ敗退。
ここ数十年の成績を振り返っても、「たまに北中米でベスト8進出するかな?」くらいの印象で、世界的に見たら”サッカー後進国”に分類されるでしょう。
だからこそ、2026年W杯の出場権獲得は、ハイチ代表にとって歴史的な快挙です。
さらに、2025年U-17W杯にも出場するなど、育成年代の底上げも進んでいます。
これらを踏まえると、”今後強くなる可能性”を十分に秘めています。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:1引き分け
日本とハイチは、2017年10月に日産スタジアムで対戦。
日本が”2018年ロシアW杯出場権”を獲得した、ちょうど1ヶ月後の試合でした。
試合は日本が2点先取するも、その後ハイチが3点を奪って逆転。
最後は、後半ロスタイムに香川真司の同点ゴールを決め、”なんとか引き分けに持ち込んだ”という内容でした。
試合後の会見では、当時のハリル・ホジッチ監督が「過去最悪の試合」と語るほどご立腹だったことでも知られています。(参照:サッカーダイジェスト)
注目選手
Embed from Getty Images大舞台にはなかなか出場できなかったハイチ代表ですが、近年は5大リーグでプレーする選手も増え始めています。
特に目立つのが、「フランス」で活躍する選手。
その背景には 母国語がフランス語であることに加え、 “ハイチ生まれ → 幼少期にフランスへ移住” というケースが一般的である点が挙げられます。
実際、代表メンバーの構成を見ても、「半分が欧州クラブ・半分がその他海外クラブ」 といったバランスで、ハイチ国内リーグ所属の選手はほとんどいません。
ジャン=リクネル・ベルガルド
Embed from Getty Images- 生年月日:1998年6月27日
- 所属クラブ:ウォルバー・ハンプトン(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:170cm
- 体重:70kg
ハンネス・デルクロワ
Embed from Getty Images- 生年月日:1999年2月28日
- 所属クラブ:バーンリー(イングランド)
- ポジション:DF
- 身長:185cm
- 体重:78kg
ジョスエ・カジミール
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年9月24日
- 所属クラブ:AJオセール(フランス)
- ポジション:MF
- 身長:178cm
- 体重:68kg
ハイチのリーグは強いの?
Embed from Getty Images※ハイチリーグの”ヴィオレットAC”の集合写真。
名称:リーグ・ハイチ
1937年に創設され、現在はトップリーグに16クラブが参加。
かつては、1963年と1984年に“北中米王者”を輩出した歴史があります。
しかし、これは40年以上も前の話で、近年の成績はなかなか伸びていません。
2023年のCONCACAFチャンピオンズリーグでは、ヴィアレットACがMLS(アメリカ)のクラブを撃破し、ベスト8入りという快挙を成し遂げました。
ただ、それ以上の結果を残すことはできず、リーグ全体としては「北中米の中堅〜下位レベル」という位置づけが現状です。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
治安の不安定さから、2026年W杯北中米予選は「ハイチ国内での開催なし」という異例の形で行われました。
大きなアドバンテージとなるはずの“ホーム開催”を失った中で、ハイチ代表は”52年ぶりのW杯出場権”を勝ち取りました。
とはいえ、今回の出場については「出場国枠の拡大と、北中米開催の恩恵を受けた」という見方がされるのも事実。
W杯出場国の中では、実力的には“最弱クラス”と評価されるでしょう。
しかし・・・。
日本は過去、ホームで足元をすくわれかけた相手でもあります。
また、プレミアリーグなどの強豪クラブでプレーする選手が複数人いることも事実。
「格下」とされる国が、W杯という大舞台でどこまで戦えるのか。
ハイチ代表の戦いぶり注目です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



コメント