『ブンデスリーガでプレーした歴代日本人選手』
欧州5大リーグのひとつ、ブンデスリーガ。
安定した実力を誇り、欧州大会(CL・ELなど)でも常に上位に名を連ねる強豪リーグです。
そんな舞台において、日本人選手の需要が一気に高まったのは2010年南アフリカW杯での躍進。
体格の大きい選手が多いドイツだからこそ、「小柄で俊敏な日本人の特長が活きる」と注目されました。
いまやドイツで日本人がプレーするのは当たり前の光景となり、これまでに歴代48人もの選手がブンデスリーガでプレーしています。
この記事では、そんな「ブンデスリーガでプレーした日本人選手たち」を、画像とともに紹介しています。
さらに、クラブごとの所属人数やポジション別の傾向など、データからも楽しめる情報を盛り込んでいます。
サッカー初心者の方も、プレミア通の方も、ぜひ最後まで楽しく読み進めてください!
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ブンデスリーガの歴代日本人選手
Embed from Getty Imagesこれまでにブンデスリーガでプレーした日本人選手は歴代48人です。
日本人選手への需要が高まったのは、間違いなく”2010年南アフリカW杯”。
そして、それを更に加速させたのは、ブンデスMVP級の活躍を見せた”香川真司”の存在です。
ブンデスリーガでプレーした歴代日本人選手
選手名 | 所属クラブ | 年度 |
---|---|---|
奥寺康彦 | ・ケルン ・ヘルタベルリン ・ブレーメン | 1977-86年 |
尾崎加寿夫 | ・ビーレフェルト ・ザンクトパウリ | 1983-89年 |
風間八宏 | ・レバークーゼン | 1984-85年 |
高原直泰 | ・ハンブルガーSV ・フランクフルト | 2002-08年 |
稲本潤一 | ・フランクフルト | 2007-09年 |
小野伸二 | ・ボーフム | 2007-10年 |
長谷部誠 | ・ヴォルフスブルク ・ニュルンベルク ・フランクフルト | 2007-24年 |
大久保嘉人 | ・ヴォルフスブルク | 2008-09年 |
槙野智章 | ・ケルン | 2010-12年 |
矢野貴章 | ・フライブルク | 2010-12年 |
香川真司 | ・ドルトムント | ・2010-12年 ・2014-19年 |
内田篤人 | ・シャルケ | 2010-18年 |
乾貴士 | ・ボーフム ・フランクフルト | 2011-15年 |
宇佐美貴史 | ・バイエルンミュンヘン ・ホッフェンハイム ・アウグスブルク ・デュッセルドルフ | ・2011-13年 ・2016-19年 |
大津祐樹 | ・ボルシアMG | 2011-12年 |
岡崎慎司 | ・シュトゥットガルト ・マインツ | 2011-15年 |
細貝萌 | ・レバークーゼン ・アウグスブルク ・ヘルタベルリン | 2011-15年 |
酒井高徳 | ・シュトゥットガルト ・ハンブルガーSV | 2011-18年 |
酒井宏樹 | ・ハノーファー | 2012-16年 |
清武弘嗣 | ・ニュルンベルク ・ハノーファー | 2012-16年 |
金崎夢生 | ・ニュルンベルク | 2012-13年 |
丸岡満 | ・ドルトムント | 2014-16年 |
長澤和輝 | ・ケルン | 2014-16年 |
原口元気 | ・ヘルタベルリン ・ハノーファー ・ウニオンベルリン ・シュトゥットガルト | 2014-24年 |
大迫勇也 | ・ケルン ・ブレーメン | 2014-21年 |
武藤嘉紀 | ・マインツ | 2015-18年 |
山口蛍 | ・ハノーファー | 2016年 |
浅野拓磨 | ・シュトゥットガルト ・ハノーファー ・ボーフム | ・2017-19年 ・2021-24年 |
鎌田大地 | ・フランクフルト | 2017-23年 |
伊藤達哉 | ・ハンブルガーSV | 2017-18年 |
遠藤航 | ・シュトゥットガルト | 2020-23年 |
遠藤渓太 | ・ウニオンベルリン | 2020-22年 |
堂安律 | ・ビーレフェルト ・フライブルク ・フランクフルト | ・2020-21年 ・2022年- (現所属) |
奥川雅也 | ・ビーレフェルト | 2020-21年 |
板倉滉 | ・ボルシアMG | 2022-25年 |
伊藤洋輝 | ・シュトゥットガルト ・バイエルンミュンヘン | 2021年- (現所属) |
吉田麻也 | ・シャルケ | 2022-23年 |
福井大智 | ・バイエルンミュンヘン | 2023-24年 |
佐野海舟 | ・マインツ | 2024年- (現所属) |
町野修斗 | ・キール ・ボルシアMG | 2024年- (現所属) |
チェイス・アンリ | ・シュトゥットガルト | 2024-25年 |
三好康児 | ・ボーフム | 2024-25年 |
福田師王 | ・ボルシアMG | 2023-25年 |
鈴木唯人 | ・フライブルグ | 2025年- (現所属) |
川崎颯太 | ・マインツ | 2025年- (現所属) |
菅原由勢 | ・ブレーメン | 2025年- (現所属) |
藤田譲瑠チマ | ・ザンクトパウリ | 2025年- (現所属) |
町田浩樹 | ・ホッフェンハイム | 2025年- (現所属) |
ドイツ2部リーグ時代の在籍歴は除く。
また、日本orドイツ国籍の長田澪バックハウスも対象外としています。
道を切り拓いた奥寺康彦
Embed from Getty Images日本人で初めてブンデスリーガに挑戦したのが奥寺康彦。
1977年にケルンへ移籍すると、いきなりリーグ優勝とカップ制覇を経験。
当時の日本にはまだプロリーグすら存在しておらず、その挑戦はまさに前人未到のものでした。
対応ポジションは“DF・MF・FW”と幅広く、つけられた異名は「東洋のコンピューター」。
まさに日本人選手の道を切り開いたパイオニアです。
皇帝・長谷部誠
Embed from Getty Images『心を整える』の著者としても知られる、元・日本代表キャプテン。
17シーズンにわたりブンデスリーガでプレーし、引退後はそのままクラブのコーチに就任。
クラブからVIP待遇を受けた、まさに言わずと知れたレジェンドです。
ヴォルフスブルク時代にはリーグ優勝も経験し、輝かしいキャリアを築き上げました。
そして何より特筆すべきは、30代に入ってからの安定感。
ドイツ国内では「皇帝」と称され、在籍クラブにヨーロッパリーグ(EL)優勝をもたらすなど、長谷部誠の存在感は年齢を重ねてもなお際立っていました。
香川真司がMVP級の活躍
Embed from Getty Images2010年W杯にはトレーニングパートナーとして参加した、当時21歳の若手MF。
そんな若武者が、ルールダービー(vsシャルケ)で貴重なゴールをあげ、サポーターの心をガッチリと掴むことに成功。
勢いそのままに、リーグタイトルを2連覇。
しかも、チームの中心選手として、個人でもMVP級の活躍を披露しました。
まさに、「歴代日本人の最高到達地点」と言えるでしょう。

バイエルンの日本人
Embed from Getty Images「ドイツの絶対王者」として知られるバイエルン・ミュンヘン。
「ドイツ代表クラスの選手は、みながバイエルンに行く」と言っても過言ではないくらい、圧倒的な戦力・ブランド力を有します。
そんなバイエルンでは、これまでに3人の日本人がプレー。
- 宇佐美貴史
- 福井太智
- 伊藤洋輝
特に、宇佐美貴史への期待は大きく、ロッベン・リベリーなどの世界の超一流選手からも認められていました。

クラブ・ポジションごとの人数
Embed from Getty Images冒頭でもお伝えした通り、これまでに48人の日本人選手がブンデスでプレーしています。
そこで気になるのが、
- 「どこのクラブが多いのか?」
- 「どこのポジションの選手が多いのか?」
以下に、クラブ別・ポジション別のデータをまとめました。
ここでは、”3人以上が所属したクラブ”に限定して紹介しています。
クラブごとの人数
クラブ名 | 人数 | 所属した選手 |
---|---|---|
シュトゥットガルト | 7人 | ・岡崎慎司 ・酒井高徳 ・浅野拓磨 ・原口元気 ・遠藤航 ・伊藤洋輝 ・チェイスアンリ |
フランクフルト | 6人 | ・高原直泰 ・稲本潤一 ・長谷部誠 ・乾貴士 ・鎌田大地 ・堂安律 |
ハノーファー | 5人 | ・酒井宏樹 ・清武弘嗣 ・山口蛍 ・原口元気 ・浅野拓磨 |
ケルン | 4人 | ・奥寺康彦 ・槙野智章 ・長澤和輝 ・大迫勇也 |
ボーフム | “ | ・小野伸二 ・乾貴士 ・浅野拓磨 ・三好康児 |
マインツ | “ | ・岡崎慎司 ・武藤嘉紀 ・佐野海舟 ・川崎颯太 |
ボルシアMG | “ | ・大津祐樹 ・板倉滉 ・福田師王 ・町野修斗 |
バイエルン | 3人 | ・宇佐美貴史 ・伊藤洋輝 ・福井大智 |
ニュルンベルグ | “ | ・長谷部誠 ・清武弘嗣 ・金崎夢生 |
ハンブルガーSV | “ | ・高原直泰 ・酒井高徳 ・伊藤達哉 |
ビーレフェルト | “ | ・尾崎加寿夫 ・堂安律 ・奥川雅也 |
ヘルタベルリン | “ | ・奥寺康彦 ・細貝萌 ・原口元気 |
フライブルグ | “ | ・矢野貴章 ・堂安律 ・鈴木唯人 |
最も多いのは シュトゥットガルト(7人)。
同時期に4人の日本人選手が所属していたこともあり、日本人にとって非常に馴染み深いクラブです。
次点は フランクフルト(6人)、続いて ハノーファー(5人)。
ハノーファーは2025年現在、ドイツ2部に所属していますが、もし昇格すれば「7人所属」という最多記録に並ぶ可能性があります。
さらに、「日本人選手が3人以上所属したクラブ」という条件で絞っても、実に13クラブが該当。
この数字からも、ブンデスリーガにおける日本人需要の高さがうかがえます。
ポジションごとの人数
ポジション | 人数 |
---|---|
GK | 0人 |
DF | 10人 |
MF | 25人 |
FW | 13人 |
最も多いのはMFで、歴代25人。
「日本=MF大国」であることが、ブンデスリーガのデータからもはっきりと浮かび上がります。
一方で、近年はDFの人数が増加傾向にあり、とくにCB(センターバック)の存在感が目立ってきました。
日本サッカーが長年の課題としてきた“強さ”や“高さ”の部分を、着実に克服しつつある証と言えるでしょう。
優勝経験のある日本人選手
Embed from Getty Imagesここでは、ドイツでタイトルを獲得した日本人選手を一覧にしました。
- リーグ戦:5人
- DFBポカール:5人
リーグ戦・カップ戦の両タイトルの経験があるのは奥寺・長谷部・香川の3人。
そして、リーグ2連覇の経験があるのは香川真司のみ!
ブンデスリーガ優勝(リーグ戦)
選手名 | クラブ名 | 年度 |
---|---|---|
奥寺康彦 | ケルン | 1977-78年 |
長谷部誠 | ヴォルフスブルグ | 2008-09年 |
大久保嘉人 | “ | “ |
香川真司 | ドルトムント | ・2010-11年 ・2011-12年 |
伊藤洋輝 | バイエルンミュンヘン | 2024-25年 |
DFBポカール優勝(カップ戦)
選手名 | クラブ名 | 年度 |
---|---|---|
奥寺康彦 | ケルン | 1977-78年 |
内田篤人 | シャルケ | 2010-11年 |
香川真司 | ドルトムント | ・2011-12年 ・2016-17年 |
長谷部誠 | フランクフルト | 2017-18年 |
鎌田大地 | “ | 2017-18年 |
2025-26年にブンデスリーガでプレーする日本人選手
選手名 | 所属チーム |
---|---|
伊藤洋輝 | バイエルン・ミュンヘン |
堂安律 | フランクフルト |
鈴木唯人 | フライブルグ |
佐野海舟 | マインツ |
川﨑颯太 | マインツ |
菅原由勢 | ブレーメン |
長田澪バックハウス | ブレーメン |
町野修斗 | ボルシアMG |
藤田譲瑠チマ | ザンクトパウリ |
町田浩樹 | ホッフェンハイム |
2025-26年にブンデスリーガでプレーしているのは、上記の9選手です。
より詳しくは、以下の記事にて紹介しています。
- ブンデスリーガの日本人選手
- ドイツ2部リーグの日本人選手
- ブンデスリーガの視聴方法 など
ドイツでプレーする日本人選手についての情報が満載です。
ぜひそちらもチェックしてみてください!

まとめ
5大リーグの中で、最も多くの日本人がプレーしてきたブンデスリーガ。
2010年代に入ってからは日本人選手が一気に増え、それに比例するように「優勝争いの舞台に立つ日本人」の姿も数多く見られるようになりました。
そしてその流れは、2025年現在も変わりません。
ハイレベルで屈強な外国人たちに挑むサムライの姿を、今年も楽しみましょう!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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