「遠回りした天才」
「こんな選手がJ2いたのか!」。
J1で通用するどころか、2023年J1リーグ前半戦MVP級の活躍。
多くの人が”伊藤涼太郎”に対して、そんな印象を持ったのではないでしょうか?
学生時代の”圧倒的な活躍”が鳴りをひそめ、プロの世界で大苦戦。
5年にも及ぶ”苦しい時間”を乗り越え、「いるべき場所」に戻ってきた技巧派MFです。
今回は、伊藤涼太郎のプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

伊藤涼太郎ってどんな選手?
Embed from Getty Images- 名前:伊藤涼太郎(いとう りょうたろう)
- 生年月日:1998年2月6日
- 出身地:大阪府大阪市
- 所属クラブ:シント=トロイデン(ベルギー)
- 背番号:13番
- ポジション:MF
- 身長:175cm
- 体重:67kg
- 利き足:右
伊藤涼太郎のインスタグラムはこちら。
日本代表歴
サニックス杯終わりました!
— 森下 怜哉 (@9uRhL5QpFuM2T4h) March 22, 2015
結果は3位やったけど
最後勝利で終われて良かったです!
この経験を生かし、
チームに戻っても頑張ります^ ^ pic.twitter.com/nVsQCshZWw
※画像1枚目、右上の9番の選手が伊藤選手です。
- A代表:2024年元日にデビュー
- 世代別:U-15~U-19
2013年にU-15日本代表に初選出。
それ以降、U-19まで世代別日本代表としてプレーしていました。
大半の選手が”Jクラブユース”でプレーする中、数少ない”高体連(高校サッカー)”からの招集でした。
2023年J1リーグ月間MVP
2022年J2リーグベストイレブンに輝いた伊藤選手。
J2で見せた勢いそのままにJ1でも躍動し、2・3月度J1リーグ月間MVPを受賞。
「第二次森保JAPANの初陣に招集されるのでは?」とも思えるパフォーマンスを見せました。
チーム(新潟)からは、2023年から”10番を着てほしい”という打診を受けました。
趣味はゴルフ
Embed from Getty Images2023年の目標は「ゴルフのスコアで80を切ること」。(アルビレックス新潟公式HPより)
チームメイトからも一目をおかれる実力で、現在のベストスコアは「81」。
サッカー選手でありながらも、”ゴルフでもプロレベル”に近づいています。
そう、まるでベイルのように。
伊藤涼太郎の着用スパイク
メーカー:アシックス
伊藤選手は、アシックスの”DSライト”を着用しています。
DSライトシリーズは、アシックスの看板スパイク。
軽量で、尚且つクッション性に優れた天然皮革のスパイクです。
伊藤涼太郎のプレースタイル
Embed from Getty Images「フィールドの魔術師」
伊藤涼太郎といえば、観客を沸かせる”テクニック”。
チームメイトも驚く技術を備え、チームの得点に絡みます。
- シュートの巧さ
- 正確なパス
- 変幻自在のドリブル
相手の逆をつき、想像力あふれるプレー。
そのプレーは、伊藤選手も憧れていた元・世界No.1テクニシャンの”ロナウジーニョ”を彷彿とさせます。
伊藤涼太郎の経歴
- AVANTI KANSAI FC(大阪市立矢田東小学校)
- セレッソ大阪U-15(大阪市立矢田中学校)
- 作陽高校サッカー部(岡山県)
- 浦和レッズ
- 水戸ホーリーホック
- 大分トリニータ
- 浦和レッズ
- 水戸ホーリーホック
- アルビレックス新潟
小学生時代
小学生時代は、AVANTI KANSAI FCでプレーしていました。
大阪府内に17校を構えるサッカースクールで、J3のFC大阪の選手が育成に携わっているクラブです。
中学生時代
中学生時代は、セレッソ大阪U-15でプレーしていました。
レギュラー格として、公式戦にも出場。
しかし、本人が「足りないことが多すぎた」と語るように、ユースへの昇格基準は満たせず。
高校サッカーの道へと進みます。
高校生時代
note更新。土曜日に仙台戦を迎える首位・新潟。昇格に向けて一直線に進むチームのキーマン・伊藤涼太郎@r100206について描きました。
— 安藤隆人@ドーハの歓喜2月20日発売 (@takahitoando) October 5, 2022
真のリスタート。這い上がろうとする彼の本音に強い覚悟と決意を感じた。#albirex #アルビレックス新潟 #urawareds #trinita #hollyhockhttps://t.co/jSbm9MtjDC
高校生時代は、作陽高校サッカー部でプレーしていました。
2年生にして背番号10番を背負い、世代別日本代表としてもプレー。
選手権ではスーパーゴールを決めるなど、間違いなく高校サッカーのヒーローの1人です。
浦和レッズ
2016年に浦和レッズに入団します。
プロ1年目の開幕戦からベンチ入りを果たし、第9節にはJ1デビュー。
しかし、1年半の在籍で公式戦2試合のみの出場にとどまります。
浦和での成績
・2016:1試合0ゴール
・2017:0試合0ゴール(途中退団)
当時のチームメイトの槙野智章さん、那須大亮さん共に、「練習で伊藤はめちゃくちゃ上手かった」というコメントを残しています。
水戸ホーリーホック
2017年9月に水戸ホーリーホックに期限付き移籍します。
2シーズン目にレギュラーに定着し、J2リーグ34試合9得点。
プロ3年目にして、J2トップクラスのアタッカーに進化します。
水戸での成績
・2017:6試合0ゴール(J2[途中入団])
・2018:34試合9ゴール(J2)
大分トリニータ
2019年1月に大分トリニータに期限付き移籍します。
大分は6年ぶりのJ1復帰。
残留への切り札として加入するも、出場はわずか4試合。
チームは9位と躍進する中、伊藤選手個人としては満足のいかないシーズンになりました。
大分での成績
・2019:4試合0ゴール
浦和レッズ(復帰)
2020年1月に浦和レッズに復帰します。
1年半の在籍で、リーグ戦出場は6試合。
代表クラスの選手をズラリと揃える浦和の選手層は厚く、またしても出場機会を得られず。
再度、水戸へのレンタル移籍を決断します。
浦和(2度目)の成績
・2020:5試合0ゴール
・2021:1試合0ゴール(途中退団)
水戸ホーリーホック
/#教えてほしいJ⚡️
— Jリーグ(日本プロサッカーリーグ) (@J_League) December 10, 2021
\
選手がプレー時に考えていた事を、勝手に質問する企画💨
2021明治安田生命J2リーグ 第42節#水戸ホーリーホック #伊藤涼太郎 選手のゴール⚽️
パスをもらう動きからシュートまでどんな事を考えていたのでしょうか⁉️@hollyhock_staff @r100206 #Jリーグ pic.twitter.com/HR2irhUl5p
2021年7月に水戸ホーリーホックに2度目の期限付き移籍。
浦和ではくすぶっていたものの、水戸では即座にレギュラーに定着します。
水戸(2度目)での成績
・2021:20試合4ゴール(J2[途中入団])
アルビレックス新潟
2022年1月に、アルビレックス新潟に完全移籍します。
開幕から定位置を確保し、予想を上回る大活躍。
本間至恩選手の海外移籍もあり、低迷も危惧された新潟。
そんな心配を消し去ったのが、伊藤涼太郎という男。
J2リーグベストイレブンに輝き、チームのJ2制覇に貢献しました。
2023年からは戦いの場をJ1へと移しますが、過去最高とも言えるパフォーマンスを見せています。
新潟での成績
・2022:42試合4ゴール(J2)
・2023:17試合7ゴール(J1[途中退団])
シント=トロイデン(ベルギー)
Embed from Getty Images2023年6月に、シント=トロイデンに移籍することが発表されました。
中盤を司り、高い技術はヨーロッパでも変わらず。
その活躍が評価され、日本代表にも初選出されています。
・2023-24年:27試合4ゴール
・2024-25年:33試合2ゴール
まとめ
アマチュア時代から”天才”と称されてきた選手。
順調にプロ入りを果たすも、厳しいプロの世界では上手くはいかず。
「消える一歩手前」までいっていたように感じます。
しかし、自らを客観視し、正しい努力を継続。
日本のトップリーグへと返り咲きました。
そして今、天才・伊藤涼太郎はヨーロッパにわたり、更なる成長を見せています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!

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