「ポルトガルってどんな国?」
中学時代に学んだ、「鉄砲伝来」と「フランシスコ・ザビエル」。
勉強が得意だった人はもちろん、そうでなかった人でも、「なんとなくポルトガルという国名は覚えている」 のではないでしょうか?
そして現代では、世界的スーパースターの クリスティアーノ・ロナウド を産んだ国。
彼の登場をきっかけに、ポルトガル代表は一気に “超・強豪国” へと進化。
いまでは W杯・EURO で 「優勝候補」 と呼ばれる存在になりました。
この記事では、ポルトガルのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

ポルトガルってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ポルトガル(西ヨーロッパ)
- 首都:リスボン
- 国土面積:92,000㎢
- 人口:約1,040万人
- 言語:ポルトガル語
欧州最西端のイベリア半島
Embed from Getty Imagesポルトガルは、ヨーロッパ最西端に位置する国。
スペインやアンドラ、ジブラルタルとともに 「イベリア半島」 を構成しており、年間を通して 温暖で過ごしやすい気候 が特徴です。
歴史的には、ブラジルやアフリカ諸国を植民地としていた時代もありました。
その影響から、ポルトガル語は世界で2億人以上が話す”メジャー言語”。
人口1千万人の小国でありながら、世界的に大きな文化圏を持つ、少し不思議で魅力的な国です。
大航海時代を築いた国
Embed from Getty Images15〜17世紀(1400〜1600年代)にかけて訪れた 「大航海時代」。(参照:世界史の窓)
ヨーロッパ諸国が新たな航路と未知の大陸を求め、世界中へ船を進めた、まさに”リアル ONE PIECE”とも言える時代です。
その歴史の幕を最初に開けたのが、ほかでもない ポルトガル。
大西洋に面した地理を活かし、航海技術と造船技術を磨き、世界に先駆けて アフリカ・インド・アジア・ブラジル へと進出していきました。
首都リスボンにある 「発見のモニュメント」 には、バスコ・ダ・ガマをはじめとする航海士、騎士、宣教師たちがずらり。
ポルトガルが“海の帝国”だった時代の記憶を、現代にも伝えています。
鉄砲の伝来と宣教師ザビエル
Embed from Getty Images日本とポルトガルの交流は、1543年 に始まりました。
日本史の授業でも必ず習う 「鉄砲の伝来」は、種子島に流れ着いた ポルトガル人商人 から伝わったのが始まりです。
この出来事をきっかけに、日本では鉄砲が急速に普及し、戦国時代の戦い方を根本から変えるほどの大きな影響を与えました。
その6年後の 1549年 には、宣教師 フランシスコ・ザビエル が日本へ到着。
キリスト教布教のために九州を中心に活動し、ポルトガルとの文化交流はさらに深まっていきました。
鉄砲だけでなく、天ぷら、かすてら、ボタン、コンペイトウ など、いまでは当たり前のように日本にある文化・食べ物の多くが、この時代にポルトガルから伝わったものです。
ワインが有名 & コルク栓の生産量が世界No.1
Embed from Getty Imagesポルトガルといえば、真っ先に思い浮かぶのが ”ワインの国” というイメージ。
生産量は世界TOP10に入り、世界中で愛される銘柄をいくつも生み出しています。
そして意外かもしれませんが、ワインに欠かせない “コルク栓” の生産量も世界No.1。
実に 世界シェアの50% をポルトガルが占めており、ワイン文化における”影の主役”とも言える存在です。(参照:コルクスタジオ)
Embed from Getty Images献血のためにタトゥーをしないC.ロナウド
Embed from Getty Imagesサッカー選手という枠を超え、世界中で大人気のクリスティアーノ・ロナウド。
「ロナウド・メッシ時代」という一時代を築き、40歳を迎えた現在も第一線で活躍し続けるスーパーアスリートです。
そんなロナウドの意外な特徴が、「身体に一切タトゥーを入れていない」 ということ。
海外のサッカー選手では、タトゥーはもはや一般的。
胸、腕、背中など、象徴や信念を刻む選手が多い中、ロナウドはどこにも入れていません。
その理由は、「定期的に献血をするため」。(参照:ELLE)
タトゥーを入れると、一定期間は献血ができなくなる場合があります。
ロナウドは「自分の血で誰かの命を救えるなら」と語っており、継続的に献血を続けています。
ロナウドが世界中で尊敬される理由は、“強さ”だけでなく、“優しさ”にもあるのかもしれません。
ポルトガルってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:セレソン・ダス・キナス(紋章の戦士)
- FIFAランキング:6位(2025年11月時点)
- W杯出場回数:9回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:3位(1966年)
ポルトガル代表の特徴
Embed from Getty Imagesポルトガル代表がW杯に初出場したのは 1966年大会。
いきなり 3位入賞 を果たし、世界に強烈なインパクトを残しました。
“黒豹”の異名を持つ エウゼビオ を筆頭に、ルイス・フィーゴ、ルイ・コスタなど、歴代の名手たちはいつの時代も世界のトップレベルで活躍。
しかし、ポルトガルが “安定した強さ” を手に入れた決定的な転換点 は、やはり クリスティアーノ・ロナウドの登場 でした。
EURO2004での準優勝を皮切りに、W杯やユーロでは常に 「優勝候補」 と呼ばれる存在に。
2016年のEURO優勝、2019年のネーションズリーグ制覇と、”タイトルを勝ち取れるチーム”へと進化しています。
日本との対戦成績
通算戦績:対戦なし
意外にも、A代表同士の対戦は 一度も実現していません。
ユース年代ではいくつかの対戦歴があるものの、A代表では公式戦・親善試合ともに「日本 vs ポルトガル」の対戦カードは未だ組まれていません。
注目選手
Embed from Getty Imagesポルトガル代表の主力は、いずれも 欧州のビッグクラブのエース級 ばかり。
むしろ、「ビッグクラブで主力なのに、代表ではベンチ」というケースすら珍しくありません。
もちろん、最注目は ”クリスティアーノ・ロナウド”。
ただ、それ以外にも スター選手がズラリと並ぶ のがポルトガル代表の特徴。
攻撃陣・中盤・守備陣のどのラインを切り取っても、 ”欧州トップレベルのタレント” が揃っており、注目選手を絞り込むのが難しいほどの層の厚さを誇ります。
クリスティアーノ・ロナウド
Embed from Getty Images- 生年月日:1985年2月5日
- 所属クラブ:アル・ナスル(サウジアラビア)
- ポジション:FW
- 身長:185cm
- 体重:85kg
ベルナルド・シルバ
Embed from Getty Images- 生年月日:1994年8月10日
- 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:173cm
- 体重:65kg
ブルーノ・フェルナンデス
Embed from Getty Images- 生年月日:1994年9月8日
- 所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:179cm
- 体重:66kg
ジョアン・フェリックス
Embed from Getty Images- 生年月日:1999年11月10日
- 所属クラブ:アル・ナスル(サウジアラビア)
- ポジション:FW
- 身長:181cm
- 体重:70kg
ヴィティーニャ
Embed from Getty Images- 生年月日:2000年2月13日
- 所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
- ポジション:MF
- 身長:172cm
- 体重:64kg
ヌーノ・メンデス
Embed from Getty Images- 生年月日:2002年6月19日
- 所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
- ポジション:DF
- 身長:180cm
- 体重:70kg
ポルトガルのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:プリメイラリーガ
1934年に創設され、トップカテゴリーには18クラブが参加。
リーグの立ち位置としては、”5大リーグに次ぐ2番手グループ” といったイメージ。
世界的にもレベルが高く、欧州カップ戦でも十分に戦える力を持っています。
特に、”ポルトガル3強” は別格。
- FCポルト
- ベンフィカ
- スポルティングCP
欧州CLベスト16入りは普通にあり得る強豪 で、育成力においても世界トップレベルです。
また、近年は日本人選手も増加傾向。
ただ、契約条件がシビアなクラブが多く、「移籍したくても移籍できない」という事態が起きることも。
そのため、一部のクラブには “選手を幽閉する” といったネガティブなイメージがついてしまいました。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
6回目のW杯を迎えようとしている ”クリスティアーノ・ロナウド”。
彼にとって、おそらくこれが最後のW杯になるでしょう。
イングランド・スペイン・イタリアでリーグ王者に輝き、欧州CL制覇は4回。
個人で見ても、バロンドール5回(世界年間最優秀選手)という歴史的偉業を成し遂げました。
残すのは ”W杯優勝” のみ。
どれだけスター選手が揃っていても、世界中のサッカーファンが見たいのはやっぱり、
「クリロナがW杯トロフィーを掲げる瞬間」です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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