「ブラジルってどんな国?」
ブラジルといえば、南米大陸のおよそ半分を占める、超・巨大国家。
アマゾンのようなジャングルが広がり、国民は陽気で、カーニバルでは街中が踊り出す。
そんなイメージを持っている人も多く、日本でもよく知られた国のひとつです。
そして、この国を語るうえで欠かせないのがサッカー。
「サッカー王国」と呼ばれるブラジルは、時代が変わってもなお、常に世界最強格の存在であり続けています。
この記事では、ブラジルのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。


ブラジルってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ブラジル連邦共和国(南米)
- 首都:ブラジリア
- 国土面積:8,510,000㎢
- 人口:約2億1000万人
- 言語:ポルトガル語
南米最大の国
Embed from Getty Imagesブラジルは、南米大陸のおよそ半分を占める超・巨大国家です。
国土面積は世界5位の約851万㎢。
日本のおよそ23倍という、桁違いのスケールを誇ります。
人口も2億人を超え、世界7位。
面積・人口ともに、南米では群を抜いた存在です。
そんなブラジルは、かつて約300年間にわたってポルトガルの統治を受けていました。
1822年に独立し、現在の「ブラジル」という国家が誕生。
この歴史的背景から、ブラジルは南米で唯一ポルトガル語を公用語とする国でもあります。
※ブラジル以外の南米諸国では、主にスペイン語が使用されています。
Embed from Getty Images※リオデジャネイロの「コルコバードのキリスト像」の画像。
BRICSの”B”
Embed from Getty Images※ブラジル最大の都市のサンパウロの画像。
あなたは「BRICS(ブリックス)」をご存知ですか?
BRICSとは、2001年にゴールドマンサックス社が名付けた”新興国5カ国”を指す名称。
経済規模や国力、将来的な成長性などを踏まえ、「先進国になる可能性が高い国」が選ばれました。
それぞれの頭文字は、以下の通り。
- B:ブラジル
- R:ロシア
- I:インド
- C:中国
- S:南アフリカ
実際にブラジルも経済発展を遂げ、
かつてのような「貧しい国」というイメージは、いまや過去のものになりつつあります。
なお現在は、5カ国が新たに加わり、「BRICS+(プラス)」として10カ国体制に拡大しています。
BRICSに加わった国
・エジプト
・エチオピア
・イラン
・UAE
・インドネシア
世界最大級のスラム街「ファベーラ」
Embed from Getty Images先述の通り、経済発展を遂げたブラジルですが、”貧富の差”という問題は残ったまま。
その象徴とも言える存在が、「ファベーラ」です。
世界最大級のスラム街で、リオデジャネイロやサンパウロといった大都市の周辺に存在しています。(参照:ゲキサカ)
生活環境は決して恵まれているとは言えず、貧困による栄養不足や、治安の悪化が社会問題となってきました。
経済発展を”光”とするならば、ファベーラの存在は”陰”と言えるでしょう。
ただし、この厳しい環境が、ブラジルのサッカー文化を支えてきた一面も。
貧困から抜け出すため、「一流のサッカー選手になる」という夢を抱く少年たち。
彼らにとってそれは、夢というよりも、「生きるための選択肢」でした。
こうした強烈なハングリー精神が、かつてのブラジル代表を支えてきたのも事実です。
近年では「ブラジル代表の弱体化」が囁かれることもありますが、背景にはこうした経済発展による環境の変化が影響しているのかもしれません。
2016年には、アドリアーノ(元ブラジル代表)がファベーラで暮らしているという記事が出たことも。(参照:サッカーキング)
「地球の肺」と呼ばれる”アマゾン川”
Embed from Getty Imagesブラジルを語るうえで欠かせないのが、「地球の肺」とも呼ばれる アマゾン川 です。
世界で最も長い川は ナイル川(アフリカ) とされていますが、流域面積が最大なのはアマゾン川。
ブラジルを中心に、以下の南米9カ国を流れています。
- ブラジル
- ペルー
- コロンビア
- エクアドル
- ベネズエラ
- ボリビア
- ガイアナ
- スリナム
- フランス領ギアナ
アマゾン川流域には アマゾン熱帯雨林 が広がっており、その景色はまさに”ジャングル”そのもの。
世界トップクラスの生物多様性を誇り、数えきれないほどの動植物が生息しています。
その数は、
- 昆虫:約250万種
- 鳥類:約1300種
- 魚類:約3,000種
- 植物:4万種 以上
- 哺乳類:約430種
とも言われており、アマゾンにしか生息していない生物も少なくありません。(参照:熱帯森林保護団体)
日本でも、バラエティ番組などでピラニアやワニといった”危険生物”が紹介されることが多く、未知の世界という印象を持つ人も多いでしょう。
この圧倒的な自然のスケールもまた、ブラジルという国の「規格外さ」を象徴する要素のひとつです。
Embed from Getty Images◎アマゾン川が「地球の肺」と呼ばれる理由
アマゾン川流域に広がる熱帯雨林が、地球規模での二酸化炭素の吸収や酸素の循環に関わっていると考えられてきたから。
国民が熱狂するリオのカーニバル
Embed from Getty Imagesブラジルの国民性を象徴する存在が、国を挙げて盛り上がる「リオのカーニバル」です。
この祭典は、毎年2月〜3月ごろに開催され、リオデジャネイロ の街全体が、音楽とダンスに包まれる一大イベントとして知られています。
街中ではサンバのリズムが鳴り響き、人々は昼夜を問わず踊り続けます。
このカーニバルに象徴されるように、ブラジル国民はとにかく「お祭り」が大好き。
このカーニバル人気はサッカー選手の間でも例外ではありません。
中でも、負傷離脱中のネイマールがカーニバルに参加し、朝まで踊って批判を受けたというエピソードは非常に有名です。(参照:Number)
プロ意識を問う声が上がる一方で、それすらも「ブラジルらしさ」として語られてしまうのが、この国の文化。
実際、”楽しく魅せる”という価値観は、ブラジルサッカーのスタイルにも色濃く表れています。
勝つだけでなく、観る者を沸かせる。
カーニバルの熱狂は、ピッチの上にも確かに息づいているのです。
ブラジルってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:カナリア軍団
- FIFAランキング:5位(2026年1月時点)
- W杯出場回数:23回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:優勝5回(1958年,1962年,1970年,1994年,2002年)
ブラジル代表の特徴
Embed from Getty Imagesブラジル代表は、世界で唯一”ワールドカップ全大会出場”を継続中。
W杯優勝回数は歴代最多の5回。
名実ともに、誰もが認める「サッカー王国」です。
歴史を振り返れば、時代ごとに必ず”スーパースター”が存在し、常にサッカー界を牽引してきました。
このチーム最大の魅力は、緻密な戦術や組織的な守備さえも無力化してしまう圧倒的な「個の力」。
どれだけ完璧に守られても、一瞬のひらめきや、たった1つのワンツープレーで局面を打開してしまいます。
代表の愛称は、「カナリア軍団」。
黄色のユニフォームに身を包んだ選手たちは、いまもなお、全ブラジル国民から特別な存在として敬意を向けられています。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:1勝11敗2分(日本から見て)
かつての両国の関係は、まさに「大人と子供」。
日本代表がどれだけ力をつけても、ブラジルと対戦するたびに突きつけられる 個の力の差と余裕。
スコア以上に内容で差を見せられ、「ブラジルは、まだ遠い存在なのか」と感じさせられる試合が続いてきました。
W杯での対戦は、2006年ドイツW杯で実現。
玉田圭司のスーパーゴールで先制し、日本には「いける!!」という雰囲気が確かにありました。
ただ、この一点をキッカケに、カナリア軍団の目の色が変わります。
ロナウド、ロナウジーニョ、カカ、アドリアーノ、ロビーニョといった”世界最高峰のアタッカー”が一斉に牙を剥き、気づけば4失点。
むしろ、「4失点で済んだ」という表現が正確かもしれません。
この試合を最後に、「中田英寿がピッチを去った」というのも、サッカーファンにとっては印象深い出来事でした・・・。
そう、ブラジル代表は、本当に遠い存在でした。
2025年までは!!!
2025年10月に味の素スタジアムで行われた一戦で、日本代表はついにブラジルに勝利。
親善試合であり、尚且つ 日本開催だったという地の利もあるでしょう。
それでも、「0-2からブラジルに逆転勝利」という快挙は、世界中を大きなインパクトを与えました。
そして、2026年W杯。
グループは異なりますが、両国が決勝トーナメントに進んだ場合、”ベスト32”で対戦する可能性も。
注目選手
Embed from Getty Imagesブラジル代表には、世界のトッププレーヤーがズラリ。
ビッグクラブの主力はもちろん、エース級も揃っている。
他国から見れば、”超・贅沢”とも言えるタレント集団です。
それでも、「王国・ブラジル」として見ると、どこか物足りなさを感じてしまう。
そう思う人も、決して少なくないはずです。
ブラジルのエースと言えば、
- ペレ
- ジーコ
- ロマーリオ
- ロナウド
- ロナウジーニョ
- カカ
- ネイマール
などのように、”サッカーを詳しくない人でも知っている”という世界的スターが常に存在していました。
そう考えると、サッカー王国にとっての最後の世界的スーパースターは、ネイマール なのかもしれません。
そして、そのネイマールが「2026年W杯の舞台に立てるかどうか」は、いまだ不透明な状況です。
怪我の影響もありますが、パフォーマンスの部分でも”代表入りの当落戦上”にいる可能性も・・・。
ネイマール
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年2月5日
- 所属クラブ:サントス(ブラジル)
- ポジション:FW
- 身長:174cm
- 体重:69kg
ヴィニシウス・ジュニオール
Embed from Getty Images- 生年月日:2000年7月12日
- 所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
- ポジション:FW
- 身長:176cm
- 体重:73kg
ロドリゴ
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年1月9日
- 所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
- ポジション:FW
- 身長:174cm
- 体重:64kg
カゼミーロ
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年2月23日
- 所属クラブ:マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:185cm
- 体重:84kg
マルキーニョス
Embed from Getty Images- 生年月日:1994年5月14日
- 所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
- ポジション:DF
- 身長:183cm
- 体重:75kg
アリソン・ベッカー
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年10月2日
- 所属クラブ:リヴァプール(イングランド)
- ポジション:GK
- 身長:193cm
- 体重:91kg
ブラジルのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:カンピオナート・ブラジレイロ・セリエA
1971年に創設され、トップリーグには20クラブが参加。
南米最強格のリーグで、日本でもおなじみの 名門クラブ も数多くあります。
- サンパウロ
- サントス
- フラメンゴ
- パルメイラス
- コリンチャンス など
南米王者を決めるコパ・リベルタドーレスでも常に優勝候補に挙がり、クラブ単位で見ても、世界的な知名度と実績を誇るリーグです。
また、育成力の高さにも定評があり、有望株が次々に誕生。
10代にして欧州へ羽ばたいていくのはおなじみの光景でしょう。
また、Jリーグにも多くのブラジル人選手が在籍していることからも、ブラジルの育成力の高さは明らかです。
しかし近年は、ブラジル国内の経済発展によりサラリー面が大きく改善。
その結果、「欧州でなければ、ブラジル国内でプレーする」という選択をする選手も増えています。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
スーパースターの不在のブラジル。
それは、長年サッカーを見てきた人ほど、どこか不思議に感じてしまう光景かもしれません。
一方で、これだけの実力者を揃えながらも、少し結果が出ないだけで「弱くなった」と言われてしまう。
それこそが、サッカー王国であるがゆえの宿命なのでしょう。
ただ、近いうちにまた”スーパースター”が現れる気がします。
なにせ、”サッカー王国・ブラジル”なのですから。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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