「ボリビアってどんな国?」
南米の国、ボリビアをご存じでしょうか?
「ウユニ塩湖がある国」と聞けば、「あぁ〜!」と思い出す人もいるかもしれません。
ただ、日本ではまだまだ馴染みの薄い国のひとつです。
一方で、サッカーファンならこう感じるかもしれません。
「あの標高が高いところか!!!」
そう、まさにその通り。
サッカーが特別強い国ではありませんが、“地の利”を活かしてブラジルやアルゼンチンを倒すこともある国なんです。
この記事では、ボリビアのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

ボリビアってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ボリビア多民族国(南アメリカ大陸)
- 首都:ラパス(憲法上はスクレ)
- 国土面積:1,098,581㎢
- 人口:約1,140万人
- 言語:スペイン語/他複数言語
南米の内陸国
Embed from Getty Images1825年にスペインから独立した南アメリカ大陸の中央部に位置する国。
「南米の内陸国」として知られ、南米の国で海に面していないのはボリビアとパラグアイのみ。
ただ、歴史を辿るとかつては太平洋に面していましたが、19世紀の「太平洋戦争(1879〜1884年)」でチリに海岸線を失い、内陸国となりました。
今でも「海を取り戻す日」という記念日があり、国民のあいだでは“海を失った悲しみと誇り”が語り継がれています。(参照:産経新聞)
36言語が認められる国
Embed from Getty Imagesボリビアの公用語はスペイン語。
それに加えて、アイマラ語・ケチュア語・グアラニー語など、日本ではあまり馴染みのない言語も公用語として認められています。
その数は、なんと36言語。
この多さの背景には、ボリビアに多くの先住民族が暮らしているという事情があります。(参照:GNV)
人口の半数近くが先住民系であり、彼らの文化や言葉を尊重するために多言語体制が採られているのです。
ボリビアの正式名称が、「ボリビア多民族国」というのも納得です。
世界最大の塩原「ウユニ塩湖」
Embed from Getty Imagesボリビアといえば、やっぱりウユニ塩湖。
南西部にある広大な塩の大地で、雨季(12〜3月ごろ)には地面に水が張り、空が映り込む「鏡張りの世界」が現れます。(参照:トラベルJP)
その幻想的な景色を一目見ようと、世界中から大勢の旅行者が訪れます。
ただし、日本から行くのは簡単ではありません。
直行便がなく、アメリカやペルーなどを経由してボリビアの首都ラパスへ。
更にそこから長距離バスに10時間揺られ、トータルで30〜40時間もかかる長い道のりです。
また、現地は富士山と同等レベルの標高約3,600mの高地で、高山病対策も必要です。
それでも、一度見たら忘れられない絶景で、「地球上で最も美しい場所のひとつ」とされています。
世界一高い首都・ラパス
Embed from Getty Imagesボリビアの行政の中心地は、ラパス。
標高はおよそ3,600mもあり、「世界で最も高い場所にある首都」として知られています。(参照:DIAMOND online)
ただし、ここで少しややこしいのが「ボリビアの首都はラパスではない」という点。
憲法上の正式な首都はスクレで、そこには最高裁判所など、一部の司法機関だけが置かれています。(参照:NEWT)
一方で、国会・大統領府などの主要な政治機関はすべてラパスにあり、実質的にはラパスが“政治の首都”として機能しています。
ケーブルカー「ミ・テレフェリコ」から眺めるラパスは大人気で、地理的にも文化的にも“ボリビアを象徴する都市”です。(参照:LOCOTABI)
ボリビアってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ラ・ベルデ
- FIFAランキング:76位(2025年10月時点)
- W杯出場回数:3回
- W杯最高成績:GL敗退
ボリビア代表の特徴
Embed from Getty Images強豪ひしめく南米大陸において、ボリビア代表のFIFAランクはほぼ最下位。
そのため、ワールドカップへの出場もわずか3回のみ。
お世辞にも「サッカー強豪国」とは言いづらい立ち位置です。
しかし、歴史を振り返ると意外な実績もあります。
1930年の第1回W杯に出場しており、さらに1963年には”南米No.1”を決めるコパ・アメリカで優勝を果たしています。
近年は目立った成績を残していませんが、高地をホームにした戦い方や、粘り強い守備で南米の強豪国を苦しめることも。
数字以上に“クセのあるチーム”として知られています。
高所のスタジアム
Embed from Getty Imagesボリビア代表は、ホームでは別格級に強い国。
その強さは、W杯出場をかけた真剣勝負でブラジルやアルゼンチンに勝ってしまうことがあるほど。
その理由は標高の高さ。
元々は標高3,600mの『エルナンド・シレス』をホームとしており、その時点で「非人道的だ!」と相手国の選手からクレームが出ていました。
そんな意見はスルーし、更に高地の『エル・アルト(標高4,100m)』に変更。(参照:サッカーキング)
この“高地戦術”は、ハーフタイムや試合後に選手が酸素吸入するシーンも報じられ、訪れるチームにとっては大きな負担となっています。
たしかに、富士山でサッカーをやると考えたら恐ろしい・・・。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:2勝1分(日本から見て)
公式戦での対戦は1999年コパアメリカのみ。
日本がゲスト枠招待された大会にて同じグループになり、その際は1-1の引き分け。
その他は日本が勝利していますが、どちらも日本での開催です。
つまり、日本は「高地のボリビア」ではまだ戦っていないということです。
アウェー(ボリビア)で対戦したらどうなるのか・・・。
いや、選手にとって負担になるから実現してほしくはないですね。
注目選手
欧州でプレーしている選手は数人で、トップリーグ所属選手は0人。
過去を振り返っても、世界的なスターはいません。
自国リーグで鍛え上げられた選手たちが中心として、代表チームが構成されています。
ジャウメ・クエジャル
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年8月23日
- 所属クラブ:FCバルセロナB(スペイン)
- ポジション:FW
- 身長:182cm
※S.P.A.L(イタリア)での所属歴もあり、セリエB以上でプレーした初のボリビア人。
ボリス・セスペデス
Embed from Getty Images- 生年月日:1995年6月19日
- 所属クラブ:イヴェルドン(スイス)
- ポジション:MF
- 身長:182cm
ラミロ・ヴァカ
Embed from Getty Images- 生年月日:1999年7月1日
- 所属クラブ:クルブ・ボリバル(ボリビア)
- ポジション:MF
- 身長:176cm
- 体重:72kg
※ベールスホット(ベルギー)でのプレー歴あり。
ボリビアのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:ディビシオン・デ・ボリビア
1950年に創設され、トップカテゴリーには16クラブが所属しています。
ただし、代表チームと同じく、クラブのレベルも“ほどほど”。
南米No.1クラブを決めるコパ・リベルタドーレスでは、上位進出はほとんどありません。
これまでに優勝・準優勝クラブはゼロというのが現実です。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
2026年W杯南米予選で7位。
本大会出場枠が拡大されたこともあり、大陸間プレーオフ進出を果たしました。
「32年ぶりのW杯出場」は、すぐそこまで来ています。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



 
	 
	 
	 
	 
	 
	
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