「韓国ってどんな国?」
韓国は、日本海を挟んだ”日本のお隣”で、日本人なら誰もが知る国。
焼肉やキムチといった料理から、ペ・ヨンジュンや少女時代、そしてBTSやBLACKPINKまで。
時代ごとにさまざまなブームを生み出し、日本と文化的に近い関係を築いてきました。
いまでは “韓流ブーム” という言葉を超越し、特に若い世代を中心に韓国人気が大爆発中。
ファッション、コスメ、音楽、旅行……日常の中でも韓国文化に触れる機会がどんどん増えています。
サッカーの面でも、韓国は日本やイランと並ぶ アジア最強クラス の存在。
そして、”日韓戦”といえば、永遠のライバルとして 絶対に負けられない戦い です。
この記事では、韓国のサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

韓国ってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:大韓民国(アジア)
- 首都:ソウル
- 国土面積:100,400㎢
- 人口:約5,100万人
- 言語:韓国語
日本のお隣の国
Embed from Getty Images韓国は、東アジアの朝鮮半島に位置する国。
日本とは日本海を挟んだお隣で、東京〜ソウル間は飛行機で わずか2〜3時間。
”国内旅行の延長”のような感覚で行ける距離感です。
距離が近いぶん、食文化・ファッション・音楽など、日常で触れる要素も多く、若者を中心に人気の旅行先となっています。
また、韓国は都市ごとに雰囲気が異なり、近代都市ソウル、港町の釜山、自然豊かな済州島など、観光のバリエーションも豊富です。
若者に大人気のK-POP
「冬のソナタ」から始まった”韓流ブーム”。
そして、その熱は年々加速し、今では世界規模の人気へと成長しました。
BTS や BLACKPINK を筆頭に、TWICE、SEVENTEEN、 JO1 などなど。
多くのアイドルグループが日本の音楽チャートを席巻し、ライブ会場も常に大盛況です。
さらに、韓国風のヘアスタイル・コスメ・ファッション、そして韓国料理は、もはや“流行”ではなく日常の一部。
若者を中心に「韓国旅行は年1回は行く」という人も増え、両国の距離感は一気に近づきました。
かつてはどこか“犬猿の仲”というイメージもありましたが、現代では互いを行き来するほどの友好的な関係へと変化しています。
IT大国
Embed from Getty Images国土面積は100,400㎢(日本の1/4)で、人口は約5,100万人(日本の約半数)。
決して大きな国ではありませんが、GDPのランキング(国内総生産)では世界TOP10に迫る経済大国です。(参照:GLOBAL NOTE)
特に強みになっているのが IT分野。
サムスン電子、LG電子、SKハイニックスといった巨大企業は、スマートフォン・家電・半導体の分野で世界トップクラスのシェアを誇ります。
なかでも半導体製造は韓国が得意とする分野で、メモリ半導体ではサムスンとSKハイニックスが世界の2大企業。
AIが急速に普及する現代において、こうした電子部品の需要はますます高まり、韓国の存在感はさらに増していくと考えられます。
フィジカル自慢
Embed from Getty Images韓国といえば、まず挙げられるのが ”フィジカルの強さ”。
「骨格からして違う」と言われることもあるほどで、体格の良さはアジアの中でも群を抜いています。
その背景には、学校教育での徹底したトレーニング文化(体育)があります。
幼い頃から走力や筋力の強化にしっかり取り組み、部活動でも実戦的な体づくりが行われます。
この積み重ねこそが、韓国アスリートの“当たり負けしない身体”の源と言えるでしょう。
こうした強さはサッカーだけでなく、野球・バスケ・格闘技など多くのスポーツに共通。
フィジカルコンタクトで優位性を発揮する選手が多いのは、韓国ならではの特徴です。
約2年間の兵役義務
Embed from Getty Images※BTSの”ジミン”と”ジョングク”が兵役を終えた際の写真。
韓国の成人男性(18~30歳)には、「約2年間の兵役義務(18〜21ヶ月)」があります。
これは一般人だけでなく、芸能人やプロアスリートにも等しく課せられるもの。
Kリーグには、兵役中の選手が所属する ”金泉尚武FC” や ”牙山ムグンファFC” といった”軍チーム”があり、
選手たちは入隊中でもプロとしてプレーを続けています。
とはいえ、アスリートにとって20代の2年間は、とてつもなく貴重な時間。
そのため韓国では、“兵役免除”を得るための制度がよく知られています。
条件はシンプルで、「世界的な大会で優秀な成績を残すこと」。
これが適用されると、通常の兵役が免除され、代わりに 3週間の軍事訓練+長期のボランティア活動 で済みます。
実際に、
- ソン・フンミン
- キム・ミンジェ
- イ・ガンイン
といったスター選手は、アジア大会で優勝し兵役免除を獲得しました。
ちなみに、この大会に日本は ”大学生を含む若手” で参加しています。
一方、韓国は欧州で活躍する主力級を招集していたわけです。
韓国代表・欧州クラブにとっては、兵役で2年離脱される方が痛手になるため、本気で臨むのも納得できます。
韓国ってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:アジアの虎
- FIFAランキング:22位(2025年12月時点)
- W杯出場回数:12回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:ベスト4(2002年)
韓国代表の特徴
Embed from Getty Images確かな技術と、小回りのきく機動力に加え、 フィジカルの強さ は世界水準。
強豪との対戦でも 球際の勝負 で強さを発揮しますが、その反面 やや荒いプレー が目立つ試合も・・・。
とはいえ、実績はまさに”アジアの最強格”。
歴代アジア最高成績となる W杯ベスト4(2002年)に進出した経験を持ち、長年アジアサッカーをリードしてきた存在です。
欧州で活躍する選手も多く、中にはビッグクラブでプレーする選手も。
歴史を遡れば、マンチェスターUで”CL優勝”を経験した朴智星(パク・チソン)と、プレミアリーグ得点王に輝いた孫興民(ソン・フンミン)はワールドクラスの選手です。
※朴智星は2014年に引退。孫興民は、現在アメリカでプレーしています。
2002年日韓W杯ベスト4
Embed from Getty Images2002年、自国開催となった日韓W杯。
スタジアムを埋め尽くした真っ赤なサポーターと、「テーハミング!」の大声援を背に、韓国代表は快進撃を見せました。
結果は 歴代アジア最高成績のベスト4。
しかも、ポルトガル、イタリア、スペインといった強豪国を次々と撃破しての快挙です。
一方で、その戦いぶりは世界中で大きな議論を巻き起こしました。
グループリーグのポルトガル戦では、ポルトガルの2選手が退場処分に。
ベスト16のイタリア戦では、デルピエロを肘打ちし、マルディーニの頭を蹴り、ザンブロッタへの危険タックルにはお咎めなし。
にも関わらず、トッティは不可思議な判定の末、2枚目のイエローで退場に。(参照:Number)
ベスト8のスペイン戦では、ゴールを2度も取り消される。(参照:サッカーダイジェスト)
こうした経緯から、当時のメディアでは「日韓W杯は議論の多い大会だった」とされ、いま振り返っても賛否が分かれる大会として語られています。
もし当時、“VAR(ビデオ判定)”が導入されていたら——
結果はどう変わっていたのか、いまなおファンの間で議題に上がるほどです。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:16勝40敗23分(日本から見て)
通算成績では韓国が大きく勝ち越し。
長年にわたって日本代表の前に立ち塞がり、”格の違い”を見せつけられてきました。
ただし、それも今となっては過去の話。
ここ10年ほどで勢力図は大きく変わり、選手層や所属クラブのレベルでは日本が明確に優勢に。
試合内容でも日本が主導権を握るケースが増えています。
個人的には、2011年札幌での日韓戦がターニングポイントになったように思います。
本田・香川・長友を中心とした”ザックJAPAN”が韓国代表を圧倒し、「日本代表が新しいステージに入った」と強く感じた試合でした。
とはいえ、”永遠のライバル”であることに変わりはありません。
「VS 日本」となると、韓国代表の目つきは一瞬で変わります。
だからこそ、いつだって”日韓戦”はプライドをかけた激しい試合になるのです。
注目選手
Embed from Getty Images強豪トッテナムで10年間プレーしたソン・フンミンは、欧州を離れた現在もなお、韓国代表の象徴的存在。
そのキャリアと実績は、アジアを代表するスーパースターそのものです。
一方で現代の中心選手としては、 キム・ミンジェ(バイエルン) や イ・ガンイン(PSG) など、超ビッグクラブ所属のタレントもいます。
ただし、代表全体で見ると欧州組の数は以前より減少傾向。
おおまかには、約半数が欧州組。
残りは 国内組(Kリーグ) や Jリーグ、 中東リーグというメンバー構成です。
孫興民(ソン・フンミン)
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年7月8日
- 所属クラブ:ロサンゼルスFC(アメリカ)
- ポジション:FW
- 身長:188cm
- 体重:77kg
金敏在(キム・ミンジェ)
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年11月15日
- 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
- ポジション:DF
- 身長:190cm
- 体重:88kg
李康仁(イ・ガンイン)
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年2月19日
- 所属クラブ:パリ・サンジェルマン(フランス)
- ポジション:MF
- 身長:173cm
- 体重:66kg
黄喜燦(ファン・ヒチャン)
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年1月26日
- 所属クラブ:ウォルバー・ハンプトン(イングランド)
- ポジション:FW
- 身長:177cm
- 体重:77kg
黄仁範(ファン・インボム)
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年9月20日
- 所属クラブ:フェイエノールト(オランダ)
- ポジション:MF
- 身長:177cm
- 体重:70kg
イェンス・カストロプ
Embed from Getty Images- 生年月日:2003年7月29日
- 所属クラブ:ボルシアMG(ドイツ)
- ポジション:MF
- 身長:178cm
- 体重:76kg
※U-16~U-21世代ではドイツ代表でプレー。
韓国のリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:Kリーグ
1983年にリーグが創設され、トップリーグには12クラブが参加。
ACLでの実績も十分で、2009~2013年にかけては5年連続で韓国のクラブが決勝戦に進出していたほど。
全北現代や蔚山HD、FCソウルを筆頭に、長年にわたってアジアの舞台で結果を残しています。
代表チームと同様に、Kリーグもアジアでは最強格と言えるでしょう。
ただし、リーグ全体として人気は低めで、スタジアムがガラガラという試合も珍しくはありません。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
韓国のサッカーの強さを認めた上で──。
やっぱり、”W杯アジア最高順位”という記録を韓国が持っているのは、日本人として悔しいものがあります。
近年は「日本の方が強い」という声が世界中から聞こえてきますが、それでも W杯の実績では韓国代表の方が上 であることも事実。
日本代表がW杯で3位以上の成績を残し、本当の意味で”上”になれる日を、心から待ち望んでいます。
もちろん、永遠のライバルとして。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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