「ウルグアイってどんな国?」
南米を代表するサッカー強豪国のひとつがウルグアイです。
W杯初代王者として歴史に名を刻み、世界的な知名度も抜群。
その一方で、世代交代の難しさから「古豪」と呼ばれることも少なくありません。
それでも、常にワールドクラスの選手を輩出し続ける育成力は健在。
小さな国ながら、現在もなお南米の強豪として存在感を放っています。
この記事では、ウルグアイのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

ウルグアイってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ウルグアイ東方共和国(南アメリカ大陸[南米])
- 首都:モンテビデオ
- 国土面積:176,215㎢
- 人口:約350万人
- 言語:スペイン語
1828年に独立
Embed from Getty Images1828年に独立し、ウルグアイ東方共和国が誕生。
しかし、独立までの道のりは険しく、「様々な国に支配されてきた」という歴史があります。(参照:DIAMOND online)
- 17世紀:スペインとポルトガルが争う(ウルグアイを領土にする争い)
- 18世紀:スペインの植民地に
- 19世紀:ブラジルに併合(当時のポルトガル領)
紆余曲折ありながらも、15年以上にも及ぶ独立戦争の末、ウルグアイという国が生まれました。
南米で2番目に小さな国
Embed from Getty Imagesウルグアイは南米で2番目に小さな国。(1番小さいのはスリナム)
国土面積は約17万6,000㎢で、日本の約半分ほどの大きさです。
日本からは地球のほぼ反対側に位置しており、東京から首都モンテビデオまでは乗り継ぎを含めて約30時間前後。
距離はおよそ18,000kmにも及びます。
人口は約350万人で、日本の1/30くらい。
そのうち200万人が首都モンテビデオに集まっており、国民の9割がヨーロッパ系の人々で構成されています。
南米のスイス
Embed from Getty Imagesウルグアイは「南米のスイス」とも呼ばれるほど、政治・治安・教育の安定度が高い国です。
長い民主主義の伝統を持ち、税制度や社会保障制度が整備。
南米には珍しく、経済的にも政治的にも安定した国として知られています。
国民の幸福度ランキングでも常に上位を維持しており、治安の面でも南米の中でもトップクラスに良好。
さらに、気候は年間平均約17℃と穏やかで、「四季はあるけれど、夏は暑すぎず冬は寒すぎない」という理想的な環境。
台風や地震といった自然災害もほとんどなく、その暮らしやすさから“南米でもっとも快適な国”と称されることも。
世界一貧しい大統領(ホセ・ムヒカ元大統領)
Embed from Getty Imagesウルグアイの有名人といえば、ホセ・ムヒカ元大統領。(2025年5月に他界)
2010年から5年間に渡って大統領を務めた、「世界一貧しい大統領」と呼ばれる人物です。
彼が“世界一貧しい大統領”と呼ばれた理由は、なんといってもその質素な暮らしぶりにあります。
大統領として高い給与を得ていながら、その約9割を寄付し、自らは日本円で月10万円ほどの生活を続けていました。
公邸ではなく、郊外の小さな農場で暮らし、愛車は古いフォルクスワーゲン・ビートル。(参照:VW札幌東店)
「国の発展>自分の生活」を体現し、“人としての豊かさ”を大切にした人物です。
牛肉の国
Embed from Getty Imagesウルグアイといえば、なんといっても牛肉の国。
人口約350万人に対し、牛の数はなんと1,200万頭以上。
つまり、国民一人あたり3〜4頭の牛を飼っている計算になります。
他にも、大豆や乳製品、羊毛の生産が盛んで、輸出大国として知られています。
ウルグアイってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ラ・セレステ(水色)
- FIFAランキング:15位(2025年10月時点)
- W杯出場回数:15回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:優勝2回(1930年,1950年)
ウルグアイ代表の特徴
Embed from Getty Images「ウルグアイ=第1回W杯の開催地」。(1930年)
尚且つ、W杯初代王者でもあり、通算2回の優勝を誇るサッカー強豪国です。
ただ、世界のトップを走っていたのは昔の話。
そんなこともあり、「古豪」と呼ばれることも多いですが、現在も実力も本物。
2010年南アフリカW杯ベスト4や2011年コパアメリカ優勝といった輝かしい成績を残す、強豪揃いの南米においてもトップクラスの強豪です。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images2勝4敗3分(日本から見て)
公式戦での対戦は、東京五輪世代で臨んだ2019年コパアメリカのみ。(2-2でドロー)
大きく負け越していた相手ですが、”森保JAPAN”の発足以降は1勝2分と勝ち越しています。
注目選手
Embed from Getty Images2010年代に世界を席巻したフォルラン・スアレス・カバーニの3トップ。
現在、彼らほどの”スター選手”がいるかというと、そうではありません。
ただ、ビッグクラブの主力であったり、「サッカー通なら誰もが知っている」という選手は数多くいます。
バルベルデ
Embed from Getty Images- 生年月日:1998年7月22日
- 所属クラブ:レアル・マドリード(スペイン)
- ポジション:MF
- 身長:182cm
- 体重:78kg
アラウホ
Embed from Getty Images- 生年月日:1999年3月7日
- 所属クラブ:バルセロナ(スペイン)
- ポジション:DF
- 身長:191cm
- 体重:96kg
ベンタンクール
Embed from Getty Images- 生年月日:1997年6月25日
- 所属クラブ:トッテナム(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:187cm
- 体重:72kg
ウガルテ
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年4月11日
- 所属クラブ:マンチェスターU(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:182cm
- 体重:75kg
ヌニェス
Embed from Getty Images- 生年月日:1999年6月24日
- 所属クラブ:アル・ヒラル(サウジアラビア)
- ポジション:FW
- 身長:187cm
- 体重:81kg
ウルグアイのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:ウルグアイ・プリメーラデヴィシオン
1900年に創立された100年以上の歴史を持つリーグ。
トップカテゴリーには18クラブが参加しており、特に有名なのはペニャロールとナシオナルの2クラブ。
両クラブともに、南米No.1を決める”コパ・リベルタドーレス”での優勝経験もある強豪クラブです。
しかし、リーグ全体としてブラジル・アルゼンチンのような資金力はなく、リベルタドーレス杯での上位進出は減少傾向です。
ただ、「育成力」には定評があり、スアレスやバルベルデといった世界的スターを輩出しています。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
ウルグアイは、ブラジル・アルゼンチンに次ぐ「南米の2番手グループの筆頭」として、長年にわたり安定した強さを維持してきました。
- W杯2度の優勝
- コパ・アメリカ15度の制覇。
その歴史と実績は、南米サッカー界でも確固たる地位を築いています。
とはいえ、ウルグアイが目指す先は“古豪の維持”ではありません。
いま求めているのは、再び世界の頂点に立つこと。
そして、ブラジルやアルゼンチンを超え、“南米の主役”へ返り咲くこと。
育成力はすでに世界屈指。
あとは、バルベルデやアラウホら新世代が結果で証明する番です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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