「セネガルってどんな国?」
一般認知度は、おそらく低い国でしょう。
しかし、サッカーファンなら、ほぼ確実に知っている国。
セネガル代表の愛称は、「テランガのライオンたち」。
”思いやりの心”と“野生の闘志”を併せ持つチームです。
特に、個々の能力に関しては世界トップクラスの集まりと言っても過言ではありません。
この記事では、セネガルのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

セネガルってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:セネガル共和国(アフリカ)
- 首都:ダカール
- 国土面積:197,000㎢(日本の半分ほど)
- 人口:約1,800万人
- 言語:フランス語/ウォロフ語
アフリカ最西端の発展途上国
Embed from Getty Images1960年にフランスから独立し、「セネガル共和国」が誕生。
アフリカの最西端に位置し、西側は大西洋に面しています。
主要産業は漁業と農業ですが、雨が少ない気候の影響もあり、「国の強み」と言い切れるほどではありません。
一部地域ではスラム化が進み、貧困問題も深刻です。
ただし、金(ゴールド)や石油などの資源が眠っており、近年は採掘が少しずつ進展中。(参照:外務省公式HP)
とはいえ、インフラや技術が整っておらず、まだまだ経済大国のような“効率的な開発”には至っていません。
総じて、セネガルは資源を抱えながらも発展の途中にある国と言えるでしょう。
治安の良い民主主義国家
Embed from Getty Images※世界遺産の”ゴレ島”の写真。
「アフリカの発展途上国で、一部地域はスラム化している」。
そんな言葉を聞くと、どうしても”混乱や危険が多い国”を想像してしまいます。
しかし、セネガルは例外的な存在。
「アフリカで最も民主的で安定した国のひとつ」として知られています。
治安も比較的良く、外国人旅行者にとっても”安全な国”の部類に入ります。
ただし、マラリアやデング熱といった感染症には注意が必要。
「政治的には安定していても、気候と衛生面には油断できない国」と言えるでしょう。
助け合いの精神「テランガ」
Embed from Getty Images※首都ダカールにある”ルネサンス像”の写真。
セネガルには、日本人にも共感できる独自の文化があります。
それが、「テランガ」。
日本語に訳すと、「思いやり」や「助け合い」といった意味になります。
セネガルでは、困っている人を助けたり、他者を温かく迎え入れることが何よりも大切にされているのです。
物質的には豊かではなくても、人の心はとても豊か。
“発展途上国”という立場にありながら、他者を思いやるその姿勢は、まさに「人としての模範的な姿勢」と言えるかもしれません。
フランスとの関係の深さ
Embed from Getty Imagesセネガルは、1960年までフランスの植民地でした。
独立後も対立関係ではなく、文化的・経済的に深いつながりを持つ国です。
その絆は、”サッカー”にも色濃く表れています。
セネガルの有望な若手選手の多くが、フランスリーグでプロキャリアをスタートさせる傾向があるのです。
だからこそ、2002年日韓W杯での「フランス vs セネガル」は、特別な意味を持っていました。
当時、W杯初出場のセネガルが、前回王者フランスを撃破。
まさに、「植民地時代を乗り越えた象徴的な勝利」として、今も語り継がれています。(参照:FIFA公式HP)
セネガルってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:テランガのライオンたち
- FIFAランキング:18位(2025年11月時点)
- W杯出場回数:4回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:ベスト8(2002年)
セネガル代表の特徴
Embed from Getty Images多くの日本人が「セネガルのサッカー」を初めて目にしたのは、2002年の日韓W杯ではないでしょうか。
韓国で行われた開幕戦で、前回王者フランスを撃破。
勢いそのままに、“初出場でベスト8進出”という快進撃を見せました。
当然、次大会以降も「アフリカの新勢力」として注目されましたが、3大会連続で予選敗退。
2018年と2022年には再び出場を果たし、2026年大会にも連続出場を決めています。
ハマれば強いけど、波がある。
これぞまさに、“アフリカらしいチーム”といえるでしょう。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:2分2敗(日本から見て)
これまでに4試合対戦し、そのうち3試合が親善試合。
実は、日本はセネガルに勝ったことがないんです。
直近の対戦は、2018年ロシアW杯のグループステージの第2戦目。
乾貴士と本田圭佑のゴールで2度追いつく熱戦の末、2-2のドロー。
この試合は引き分けで終えたものの、最終的に日本はグループ2位でベスト16へ進出。
一方のセネガルは、同勝ち点・同得失点ながら“フェアプレーポイント差”で3位となり、惜しくもGL敗退という結果に終わりました。
ちなみに、首位突破したのは南米・コロンビアでした。
注目選手
Embed from Getty Images最注目は、欧州のトップで長年活躍してきたマネとクリバリ。
30代半ばを迎えた今も、サウジアラビアリーグで“圧倒的な存在感”を放っています。
また、次世代の選手たちも着実に台頭。
プレミアリーグやブンデスリーガの強豪クラブで、主力としてプレーする選手も増えています。
今のセネガル代表は「ベテランの経験×若手の勢い」が融合したチームといえるでしょう。
サディオ・マネ
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年4月10日
- 所属クラブ:アル・ナスル(サウジアラビア)
- ポジション:FW
- 身長:175cm
- 体重:69kg
※2016-2023年にかけて、リヴァプール(イングランド)やバイエルン(ドイツ)でプレー。
カリドゥ・クリバリ
Embed from Getty Images- 生年月日:1991年6月20日
- 所属クラブ:アル・ヒラル(サウジアラビア)
- ポジション:DF
- 身長:187cm
- 体重:89kg
※2014-2023年にかけて、ナポリ(イタリア)やチェルシー(イングランド)でプレー。
イスマイラ・サール
Embed from Getty Images- 生年月日:1998年2月25日
- 所属クラブ:クリスタルパレス(イングランド)
- ポジション:FW
- 身長:185cm
- 体重:76kg
パペ・マタル・サール
Embed from Getty Images- 生年月日:2002年9月14日
- 所属クラブ:トッテナム(イングランド)
- ポジション:MF
- 身長:185cm
- 体重:70kg
ニコラス・ジャクソン
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年6月20日
- 所属クラブ:バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)
- ポジション:FW
- 身長:187cm
- 体重:78kg
※チェルシーからのレンタル移籍中。
セネガルのリーグは強いの?
Embed from Getty Images名称:セネガル・プレミアリーグ
1960年に創立され、トップカテゴリーには16クラブが参加。
とはいえ、代表クラスの選手は10代のうちから“他国のリーグ(特にフランス)”でプレーするケースがほとんど。
そのため、「セネガルリーグでプレーしたことがないセネガル代表選手」も珍しくありません。
アフリカNo.1クラブを決めるCAFチャンピオンズリーグでも、セネガル勢が決勝に進出したことは一度もなし。
もし「セネガルリーグに詳しい日本人」がいたら、その人は間違いなく、“超人級のサッカーオタク”でしょう。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
欧州のトップリーグでプレーする選手が大勢いて、日本代表が勝ったことがない国。
そんな情報を聞けば、「もう一度対戦が見たい!」と思う人も多いでしょう。
常に世界トップクラスの選手を輩出し続け、“ハマれば止まらない強さ”を見せるのが、まさに「THE・アフリカ」。
とはいえ、いまの日本代表なら互角以上に戦えるはず。
次の対戦こそ、“初勝利”を期待したいところです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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