「1試合8ゴールの衝撃」
圧倒的な身体能力を持ちながらも、巧くて頭の良い選手。
とりあえずスペースに蹴れば、”勝手に点をとってきてくれる”頼れるストライカー。
2020年J1リーグMVP&得点王。
そして、2019年には「1試合8ゴール」という伝説を残したケニア人ストライカーです。
今回は、オルンガのプレースタイルと経歴をご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

オルンガってどんな選手?
- 名前:マイケル オルンガ
- 生年月日:1994年3月26日
- 出身地:ケニア(ナイロビ)
- 所属チーム:アルドゥハイルSC(カタール)
- ポジション:FW
- 背番号:14番
- 身長:193cm
- 体重:85kg
- 利き足:左
ケニア人初のJリーガー
2018年8月に来日。
オルンガ選手の加入によって、初のケニア人Jリーガーになりました。
その後、2人のケニア人選手がJリーグクラブに入団しています。
歴代ケニア人Jリーガー
・2018年入団:オルンガ(柏)
・2021年入団:イスマイル ドゥンガ(鳥栖)
・2023年入団:アンソニー アクム(鳥栖)
2020年JリーグMVP・得点王
2020年にJリーグMVP・得点王をダブル受賞。
MVPは、シーズン上位クラブから選出されるのが通例です。
しかし、オルンガ選手は7位のクラブからの選出。(参照:朝日新聞)
”個の力が優れていたこと”を物語っています。
ちなみに、最後までMVPを争ったのは、大卒1年目の三笘薫選手でした。

1試合8ゴール
2019年J2リーグ最終節「柏レイソルvs京都サンガF.C.」。
試合結果は、「13-1」という衝撃的な試合。

ハットトリックを達成したのは、2人の選手。
- オルンガ(柏)
- クリスティアーノ(柏)
しかも、オルンガ選手は1試合で8ゴール。
1試合あたりの得点数は、Jリーグ史上最多記録です。
この時にできた単位は、『1オルンガ=8ゴール』。
愛称はエンジニア
実は、”文武両道”のオルンガ選手。
学生時代の成績も良く、ケニア工科大学の卒業生です。(参照:サッカーダイジェスト)
ケニアでの愛称は、”エンジニア”。
オルンガの着用スパイク
メーカー:アディダス
オルンガ選手は、アディダスの”プレデター”を着用。
足先にラバーがついており、高精度なキックや柔らかいトラップを向上させます。
※アディダスの”コパ”を使用する試合もあります。
オルンガのプレースタイル
「圧倒的な個の力」
「速い・強い・巧い」。
ストライドの長い走り方で、数歩でトップスピードに。
相手がミスをした瞬間にボールを奪い去り、一気に置き去りにします。
強さの中にも、柔軟さが色濃く出ています。
ボールタッチも柔らかく、それでいて競り合いに強い。
利き足は左足ですが、右足・ヘディングでも点がとれる選手。(本人曰く、ヘディングは苦手)
他のJリーグサポーターから恐れられ、ネットでは「オルンガ被害者の会」が発足するほど。
間違いなく、柏レイソル史上最強のストライカーです。
オルンガの経歴
- リバティ スポーツ アカデミー(ケニア)
- タスカーFC(ケニア)
- ティーカ ユナイテッドFC(ケニア)
- ゴール マヒアFC(ケニア)
- ユールゴールデンIF(スウェーデン)
- 貴州智誠(中国)
- ジローナ(スペイン)
- 柏レイソル
- アルドゥハイルSC(カタール)
ケニア時代
2012年にプロキャリアをスタート。
- 下部リーグ所属時に、1試合7ゴール
- プロ4年目にトップリーグで得点王
ケニア1部リーグで優勝も経験。
若手の頃から、桁違いの得点力を有しています。
ヨーロッパ・中国時代
※スウェーデン時代の写真です。
2016年:ユールゴールデンIF(スウェーデン)
2017年:貴州智誠(中国)
2018年:ジローナ(スペイン)
初の欧州挑戦は、2016年。
スウェーデンでは得点ランク5位に入るも、その後は思うようなシーズンにはならず。
全盛期を迎えていた中国リーグに加入し、半年で退団。
当時の最強リーグ・スペインに移籍し、ハットトリックを達成。
しかし、ゴールは奪ったのはその試合のみ。
2017-18シーズン終了後に、日本行きを決断します。
※スペイン時代の写真です。

柏レイソル
2018年(1年目)
2018年8月に柏レイソルに入団します。
下位に低迷するクラブにとって、”救世主”としての活躍を期待されての加入。
要所要所で光るプレーを見せるものの、すぐにはフィットせず。
レイソルも、1節を残してJ2降格が決定。
オルンガ選手には、「当たりかハズレかわからない」といった声が多くあがりました。
2019年(2年目)
J2で戦うシーズンに、ついに本領を発揮。
数々の”理不尽なゴール”を見せつけ、まさに無双状態。
ケニア代表の活動で離脱する試合もあったものの、得点ランク2位の27ゴール。
中でも、最終節の”8ゴール”は日本のみならず、世界に衝撃を与えました。

2020年(3年目)
「無双できたのはJ2だったから」という不安を払拭したのは、2020年J1リーグ開幕戦。
2ゴール1アシストを記録し、その実力を惜しげもなく披露します。
コロナ禍による中断期間もあった中、さらに大爆発。
江坂任選手とのホットラインは、まさに「脅威」の一言。
7試合連続ゴールを含む、”シーズン28ゴール”を記録し、柏史上初のJリーグ得点王に。
結果的に、J1リーグMVP&得点王に輝いています。
柏での成績
・2018年:10試合3ゴール(J1)
・2019年:30試合27ゴール(J2)
・2020年:32試合28ゴール(J1得点王)
柏時代のチームメイト
・伊東純也
・中山雄太
・小池龍太
・クリスティアーノ
・大谷秀和
・瀬川祐輔
・江坂任
・キム ボギョン
・古賀太陽
・中村航輔
・キム スンギュ
・細谷真大
・マテウス サヴィオ など
アルドゥハイル(カタール)
2020年1月にアルドゥハイルSCに移籍します。
”移籍発表前に試合に出場”という、日本のファンにとっては衝撃的なカタールデビュー。
日本で見せた実力は、本物でした。
・カタールリーグ2年連続得点王
・ACL2021得点王
ビッグクラブでプレーしていた”世界的プレーヤー”以上に目立つ活躍を見せています。
アルドゥハイルでの成績
・2020-21年:9試合6ゴール
・2021-22年:20試合24ゴール(リーグ・ACL得点王)
・2022-23年:22試合22ゴール(リーグ得点王)
アルドゥハイルでのチームメイト
・コウチーニョ(元ブラジル代表)
・アルデルヴェイレルド(元ベルギー代表)など
まとめ

ピッチの上では、”規格外の個の力”を持つ頼もしい選手。
ピッチを離れれば、いつも笑顔のかわいらしい選手。
日本を離れて数年が経った今でも、”柏レイソルの動向”を気にかけてくれています。
間違いなく、Jリーグや柏レイソルのレジェンド。
「またいつか日本でプレーが見たい」というサポーターは大勢。
いまでも人気の根強い、ケニア代表ストライカーです。


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[…] 翌シーズン(2021年)は、エースのオルンガがカタールに移籍。 […]