「ヨルダンってどんな国?」
2026年W杯アジア最終予選を突破し、悲願のW杯初出場が決定。
とはいえ、「出場枠が増えたからでしょ・・・」。
そんなふうに思う人も多いでしょう。
たしかに、「32カ国→48カ国に増えた」という事実も影響しているはず。
ただ、日本がベスト8で敗退した2024年アジア杯で準優勝に輝いたり、日本代表とは幾度となく激闘を演じていたり、けっこうサッカーが強い国なんです!
この記事では、ヨルダンという国をサッカーの面だけではなく、「どんな国?」という観点からもご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

ヨルダンってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:ヨルダン・ハシェミット王国(西アジア[中東])
- 首都:アンマン
- 国土面積:89,342㎢
- 人口:約1,100万人
- 言語:アラビア語/英語
欧州にもアフリカにも近い場所
Embed from Getty Imagesヨルダンは中東の中心に位置し、北にシリア、南にサウジアラビア、西にイスラエル、東にイラクと国境を接しています。
地図で見ると、アジア・アフリカ・ヨーロッパの結節点のような場所。
北方面にはトルコやギリシャがあり、西方面にはエジプトがあったりと、ヨーロッパにもアフリカにも近い国。
日本との距離は約9,000kmで、ドバイ経由で16時間ほど。
国土面積は北海道と同じくらいで、人口は日本の約1/10と、比較的小さな国です。
世界で最も低い”死海”
Embed from Getty Imagesヨルダンを代表する自然遺産のひとつが死海です。
海抜は約−430メートルで、地球上で最も低い地点として知られています。
塩分濃度が高いため、誰でも体が浮かぶ不思議な体験ができ、「浮かぶ海」・「癒しの海」として世界中から観光客が訪れます。
また、死海の泥にはミネラルが豊富に含まれており、美容やリラクゼーションにも効果あり。
実際に、日本でも「死海コスメ」が販売されています。(参照:美容biz)
資源が少ない
Embed from Getty Images※ペトラ遺跡(世界遺産)の写真。
ヨルダンは中東の中でも天然資源が非常に限られた国です。
石油や天然ガスといったエネルギー資源はほとんど産出せず、周辺の産油国と比べると経済的に厳しい環境に置かれています。
気候を見ても、国土の大半は乾燥した砂漠地帯で、夏には気温が40℃を超えることも。
雨は冬に少し降る程度で、慢性的な水不足に悩まされています。
難民の受け入れ
Embed from Getty Imagesヨルダンは中東でも数少ない安定した国として知られており、近隣の紛争地域(シリア・イラク・パレスチナなど)からの多くの難民を受け入れています。(参照:world vision)
人口の約1割近くを難民が占めるとも言われ、国際的にも「人道支援の象徴」として高く評価されています。
上述の通り、ヨルダンは国全体として資源が少ない国。
それにも関わらず、他国を支援する姿勢には、“ヨルダンの優しさ”が現れています。
ヨルダンってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ナシャーマー(勇敢な者)
- FIFAランキング:66位(2025年10月時点)
- W杯出場回数:1回(2026年に初出場予定)
- W杯最高成績:-
ヨルダン代表の特徴
Embed from Getty Images2000年以降、W杯アジア最終予選に進出したのはわずか2回のみ。(2014年大会、2026年大会)
2014年大会では大陸間プレーオフに進出したものの、ウルグアイに0-5と大敗。
その後、2大会連続でアジア2次予選で敗退するなど、苦難の時期を過ごしていました。
しかし、2026年にアジア最終予選を突破し、悲願のW杯初出場。
この結果は、けっしてまぐれではありません。
2024年に行われたアジア杯では準優勝という結果を残すなど、着実にアジア内での存在感を高めています。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images3勝1敗2分(日本から見て)
W杯などの実績を考えると、どこか格下と錯覚してしまいそうですが、実は対戦成績は互角。
2014年ブラジルW杯のアジア最終予選では、ホームでは6-0と大勝したものの、アウェーでは1-2で黒星を喫しています。
また、”日本vsヨルダン”と言えば、2004年アジア杯が最も印象深いでしょう。
PK戦で2点ビハインドの劣勢から、宮本恒靖の交渉でPKのエンド変更に成功。
そして、川口能活が連続ストップを見せ、まさしく”守護神”になった試合です。
注目選手・監督
カルロス・ケイロス
Embed from Getty Images監督歴
[クラブ]
・スポルティングCP
・名古屋グランパス
・レアル・マドリード など
[代表]
・ポルトガル代表
・イラン代表
・コロンビア代表 など
ムサ=ターマリ
Embed from Getty Images- 生年月日:1997年6月10日
- 所属クラブ:スタッド・レンヌ(フランス)
- ポジション:FW
- 身長:175cm
- 体重:72kg
※ヨルダン史上初の5大リーグの選手。
アル=アラブ
Embed from Getty Images- 生年月日:1996年1月31日
- 所属クラブ:FCソウル(韓国)
- ポジション:DF
- 身長:188cm
ヨルダンのリーグは強いの?
名称:ヨルダン・プロリーグ
1944年に創立され、トップカテゴリーには12クラブが在籍。
国内2強とされるのはアル・ファイサリーとアル・ウェフダト。
他クラブと比べ、圧倒的な優勝回数を誇りますが、ACLでは上位進出とはいかない状況です。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
026年W杯で初めて世界の舞台に立つヨルダン代表。
“出場枠の拡大”という追い風があったのは事実ですが、その裏には”アジアカップ準優勝”という確かな実力がありました。
資源も少なく、気候も厳しい。
それでも教育や人材育成に力を入れ、「人の力」で成長を続けてきたのがヨルダンという国です。
サッカーでも同じように、粘り強く、諦めずに戦い続けてきた結果が、悲願のW杯初出場という形で実を結びました。
これからは“中東の伏兵”ではなく、“アジアの新たな強豪”として認識される日がやってくるでしょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


コメント