「イランってどんな国?」
イランといえば、広大な砂漠と灼熱の気候。。
そして、サッカー好きが真っ先に思い浮かぶのは、「イラン=アジアの強豪国」ということ。
これまでも何度も日本代表と対戦し、互角の戦いを繰り広げてきたライバル国の1つです。
この記事では、イランのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
「もっとサッカーが楽しくなる」をテーマに、ブログを書いています。
【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

イランってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:イラン・イスラム共和国(西アジア)
- 首都:テヘラン
- 国土面積:1,648,195㎢
- 人口:約9,000万人
- 言語:ペルシア語
7カ国と接する中東の大国
Embed from Getty Imagesイランは西アジアに位置するイスラム国家。
国土面積は約165万㎢、日本の約4.3倍という広さを誇ります。(アジアでは6番目の大きさ)
北にはカスピ海、南にはペルシャ湾とオマーン湾が広がり、さらには7つの国と国境を接することでも知られています。
- イラク
- トルコ
- アルメニア
- アゼルバイジャン
- トルクメニスタン
- アフガニスタン
- パキスタン
そして、海を挟んでサウジアラビア・クウェート・UAE・オマーンとも近接。
日本からのアクセスは、ドバイやドーハ経由で約12〜15時間ほどです。
旧名・ペルシア帝国
Embed from Getty Imagesかつては”ペルシア帝国”と呼ばれた国。
“古代から続く超・長寿国家”であり、文明・文化・宗教の中心地として大きな影響力を持っていました。
- 美しい庭園文化
- 詩や哲学、建築の発展
- 東西交易の要衝(シルクロード)
そのため、イランは中東の中でも独自の文化圏を形成しています。
言語もアラビア語ではなく”ペルシア語”を使用。(参照:日経BP)
「アラブ」ではなく、“ペルシア文化圏”としての誇りが根付いています。
そして、世界的に有名なペルシャ絨毯は、古代から受け継がれる伝統工芸です。
Embed from Getty Images※ペルシャ絨毯の写真。
体感温度81℃の灼熱の国
Embed from Getty Images中東やアフリカ、アメリカのデスバレーなど、”灼熱の地”として知られるエリアは数多く存在します。
40℃超えは日常茶飯事。
地域によっては、地表温度が70℃を超えることもあります。
そんな過酷な気候帯の一つがイランです。
2023年には、なんと「体感温度81℃」という前代未聞の数値を観測。(参照:YAHOO NEWS)
気温37.8℃・湿度91%という条件が重なった結果、“人間の限界を超える”ような体感温度が算出されました。
砂漠と内陸地帯が多いイランでは、夏は容赦ない酷暑となり、命に関わるレベルの暑さになることも。
イスラエルとの12日間戦争
Embed from Getty Imagesイランは、複雑な国際関係を持つ国として知られています。
特に以下の3カ国とは、歴史的に緊張状態が続いてきました。
- イラク→1980-1988年にかけて戦争状態
- アメリカ→経済制裁・軍事的な緊張が続き、衝突寸前の時期も
- イスラエル→2025年に12日間の軍事衝突
直近の大きな出来事としては、2025年にイスラエルとの軍事衝突が発生。(参照:笹川平和財団)
この紛争はおよそ12日間続き、双方が空爆やミサイル攻撃を行う非常に緊迫した状況となりました。
最終的に大規模な全面戦争には発展せず、戦闘は収束。
深刻な緊張は続くものの、短期間で終結したことが被害拡大を防ぐ形となりました。
また、2022年W杯ではアメリカ vs イランという歴史的な一戦も実現。
両国の関係性から注目が集まった試合でしたが、熱いながらも、フェアな戦いが繰り広げられました。
ちなみに、試合は1-0でアメリカが勝利しています。(参照:サッカーダイジェスト)
Embed from Getty Imagesイランってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:ティーム・メッリ(国民のチーム)
- FIFAランキング:21位(2025年10月時点)
- W杯出場回数:7回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:GL敗退
イラン代表の特徴
Embed from Getty Imagesアジア最強国の1つ。
W杯では意外にも、まだグループステージ突破の経験はありませんが、アジアカップでは常に優勝候補と見られる存在。
1968年、1972年、1976年大会では大会3連覇を達成しています。
昔から身体能力が高い選手が多く、パスワークよりも”フィジカル”を武器にしているチームです。
ロングボール1本で得点を決めるなど、勝負強さも光ります。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:6勝7敗5分(日本から見て)
対戦成績は”ほぼ互角”ですが、やや負け越している状況。
直近対戦は2024年のアジア杯ベスト8で、日本は1-2で黒星を喫しています。
注目選手
Embed from Getty Images数年前までは、イラン代表にも欧州トップで名を馳せる選手が揃っていました。
- タレミ:インテル(イタリア)
- アズムン:ローマ(イタリア)
過去を遡れば、バイエルン・ミュンヘンでプレーしたダエイやハシェミアン、アリ・カリミがいたり、所属クラブから見ても「アジア屈指のタレント揃い」という時代がありました。
直近では、誰もが知るビッグクラブ所属の選手はやや減少しています。
しかし、それはあくまでも所属クラブだけで見た場合の話。
実際には、経験豊富で実力のある選手たちがしっかり揃っています。
タレミ
Embed from Getty Images- 生年月日:1992年7月18日
- 所属クラブ:オリンピアコス(ギリシャ)
- ポジション:FW
- 身長:187cm
- 体重:79kg
※元インテル所属。
アズムン
Embed from Getty Images- 生年月日:1995年1月1日
- 所属クラブ:アル・アハリ・ドバイ(UAE)
- ポジション:FW
- 身長:187cm
- 体重:80kg
※元ローマ所属。
レザイアン
Embed from Getty Images- 生年月日:1990年3月21日
- 所属クラブ:アル・スィーリーヤ(カタール)
- ポジション:MF
- 身長:185cm
- 体重:75kg
イランのリーグは強いの?
Embed from Getty Images※赤:ペルセポリス、青:エステグラル。
名称:ペルシアン・ガルフ・プロリーグ
1970年にリーグが創設され、トップカテゴリーには16クラブが参加。
イランを代表するクラブとしては、ACL常連のペルセポリスやエステグラルが有名です。
過去のACLでは、日本勢とイラン勢がアジアの頂点を争ったことも。
- 2007年決勝戦:浦和レッズvsセパハン(浦和が勝利)
- 2018年決勝戦:鹿島アントラーズvsペルセポリス(鹿島が勝利)
この歴史が示す通り、イランリーグはアジア屈指の強豪リーグといえます。
ただ、近年はサウジアラビアやカタールといった“オイルマネー勢”の投資が桁違い。
その影響もあり、2020年大会を最後にACL決勝進出はありません。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
イランは、日本のように華麗なパスワークで崩すタイプではなく、どちらかといえばフィジカルと推進力でねじ伏せるスタイル。
見るからに身体が分厚く、球際も強い。
相手に与える圧は凄まじく、ロングボールを起点に前へ、前へと突っ込んでくる迫力があります。
こういった「強さで勝ち切るサッカー」は、昔から日本が苦戦してきたタイプのチームです。
2026年W杯アジア予選も順当に首位突破し、2026年W杯出場が決定。(日本とは別グループ)
イランは依然として日本の大きなライバルであり、アジアを牽引する存在であることに変わりはありません。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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