「アルジェリアってどんな国?」
アルジェリアという国名を聞いたことありますか?
実はこの国、広い・広いアフリカ大陸の中でも”最も大きな国”なんです。
私がアルジェリアを知るキッカケになったのは、サッカーファンなら誰でも知る男「ジネディーヌ・ジダン」。
フランスの英雄について調べていたら、”ルーツはアルジェリア”ということ知り、「純フランス人じゃなかったのか!」と驚いた記憶があります。
現在のフランスにも、アルジェリアにルーツを持つ選手は多く、両国の結びつきは非常に深いものがあります。
この記事では、アルジェリアのサッカーだけでなく、「どんな国なのか?」という視点から、歴史・文化・産業の魅力までをわかりやすくご紹介します。
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【10分以内】で、気軽に読める記事がたくさんあります。
初心者の方も、サッカー通の方も、ぜひ楽しく読んでください。

アルジェリアってどんな国?
Embed from Getty Images- 国名:アルジェリア民主人民共和国(北アフリカ)
- 首都:アルジェ
- 国土面積:2,382,000㎢
- 人口:約4,400万人
- 言語:アラビア語/ベルベル語/フランス語
フランスまでは飛行機で2時間
Embed from Getty Images1962年にフランスから独立した北アフリカの国。
アフリカ大陸の最北端に位置し、6カ国と面しています。
- 🇲🇦 モロッコ
- 🇲🇷 モーリタニア
- 🇲🇱 マリ
- 🇳🇪 ニジェール
- 🇹🇳 チュニジア
- 🇱🇾 リビア
さらに地中海を挟んで、欧州3カ国ともお隣。
- 🇪🇸 スペイン
- 🇫🇷 フランス
- 🇮🇹 イタリア
中でも、フランスとは深い繋がりがあります。
フランスによる統治の歴史がある一方、現在ではアルジェリア産の石油・天然ガスの主要な輸出先で、地理的にも飛行機で約2時間と非常に近い距離。
そのため、フランス国内には約200万人のアルジェリア系住民が暮らしており、文化・スポーツ・経済において深い結びつきがあります。
一方で近年は、移民政策を巡る議論もあり、両国の関係はやや複雑な一面も。(参照:産経新聞)
ジダン・ベンゼマ・リベリーのルーツ
Embed from Getty Images先でも述べたように、フランスには多くのアルジェリア系の住民がいます。
その存在を象徴するのが、あのジネディーヌ・ジダン。
1998年W杯ではフランスを初優勝へ導き、歴代でも屈指の“エレガントな司令塔”として今でも語り継がれる選手です。
実はそのジダンの家族のルーツはアルジェリアです。
さらに、同じくフランス代表で活躍したカリム・ベンゼマやフランク・リベリーもアルジェリアにルーツを持つ選手。
「多国籍軍団」として知られるフランス代表の中でも、”アルジェリア系”にはスター選手が数多くいます。
アフリカNo.1の国土面積
Embed from Getty Images国土面積は2,382,000㎢で、日本の約6倍。
アフリカNo.1の広さで、世界でも10番目に大きな国です。
広大な土地の約8割がサハラ砂漠。
そのため、人口は首都アルジェを含む地中海寄りに集中しています。
7つの世界遺産を持つ国
Embed from Getty Images※ムザブの谷の画像。
実は、アルジェリアには7つの世界遺産があります。(参照:在アルジェリア日本国大使館)
エジプトのピラミッドのような派手さはないものの、どちらかといえば”渋めの歴史スポット”が勢揃い。
万人受けというより、歴史ロマンが好きな人向けのイメージです。
・アルジェのカスバ
オスマン帝国時代の雰囲気が残る首都アルジェの旧市街。
・ジェミラ
山間に残るローマ帝国の古代都市遺跡。劇場や神殿が現存。
・ムザブの谷
砂漠に築かれたオアシス都市群。独自の都市計画が特徴。
・ティパサ
地中海沿岸に広がるローマ時代の遺跡と美しい海景。
・ティムガッド
“アフリカのポンペイ”と呼ばれる規模の大きなローマ都市遺跡。
・ベニ・ハマンマードの要塞
11世紀のイスラム王朝ハマード朝の首都跡。山間の要塞都市。
・タッシリ・ナジェール
サハラ砂漠にある先史時代の岩絵群。数千点の壁画が残る。
アルジェリアってサッカー強いの?
Embed from Getty Images- 愛称:砂漠のキツネ
- FIFAランキング:35位(2025年10月時点)
- W杯出場回数:5回(2026年大会を含む)
- W杯最高成績:ベスト16(2010年)
アルジェリア代表の特徴
Embed from Getty ImagesW杯出場は5回目で、最高成績は2014年大会のベスト16。
2019年には2度目のアフリカ王者に輝いており、「中堅と強豪の間」に位置するチームといった印象です。
特徴的なのは、欧州育ちの選手が多いこと。
フランスを中心に欧州で育ったタレントが代表に加わる一方で、逆に欧州の強豪国代表を選ぶ“逆パターン”も存在します。
そのため、潜在力は世界トップクラスでありながら、“フルパワーの黄金期が見えにくい”という独特の立ち位置です。
日本との対戦成績
Embed from Getty Images通算戦績:対戦なし
これまでに、日本との対戦はありません。
しかし、ある共通点が。
それが”ハリル・ホジッチ監督”です。
ハリル監督といえば、日本サッカー界に「デュエル(球際の戦い)」という言葉を浸透させた人物。
日本代表監督に就任する直前、”アルジェリア代表”をブラジルW杯ベスト16に導いた名将です。
注目選手
Embed from Getty Images「歴代最高のアルジェリア代表選手」と称されるのが、リヤド・マフレズ。
2015-16年にプレミアリーグを制した”ミラクルレスター”の中心選手で、岡崎慎司の元・チームメイトです。
他にも有名選手は多くいるものの、「ワールドクラス」と言えるのはマフレズのみの印象です。
マフレズ
Embed from Getty Images- 生年月日:1991年2月21日
- 所属クラブ:アル・アハリ・サウジ(サウジアラビア)
- ポジション:MF
- 身長:179cm
- 体重:62kg
※2018-2023年にマンチェスターシティでプレー。
ベナセル
Embed from Getty Images- 生年月日:1997年12月1日
- 所属クラブ:ディナモ・ザグレブ(クロアチア)
- ポジション:MF
- 身長:175cm
- 体重:70kg
※2019-2024年にACミランでプレー。
アイト=ヌーリ
Embed from Getty Images- 生年月日:2001年6月6日
- 所属クラブ:マンチェスター・シティ(イングランド)
- ポジション:DF
- 身長:180cm
- 体重:70kg
ルカ・ジダン
Embed from Getty Images- 生年月日:1998年5月13日
- 所属クラブ:グラナダ(スペイン)
- ポジション:GK
- 身長:183cm
- 体重:75kg
※2017-20年はレアル・マドリードに所属。
アルジェリアのリーグは強いの?
Embed from Getty Images※MCアルジェの写真。
名称:アルジェリア・シャンピオナ・ナシオナル
1962年に創設され、トップカテゴリーには16クラブが参加。
JSカビリーがリーグ最多優勝を誇りますが、2019-2022年にかけてCRベイルーズダッドが4連覇を達成。
また、2023-25年はMCアルジェが2連覇を達成しています。
大陸大会でも存在感は十分で、アフリカNo.1クラブを決めるCAFチャンピオンズリーグでは、アルジェリア勢が5回優勝しています。
ただ、モロッコやエジプトよりは一段落ちると言った印象です。
※蹴り道FOOTBALLでは、『サッカーの放映権』についてまとめた記事を書いています。
「この国はリーグはどこで観れるの?」という疑問に解決できる内容になっています。
ぜひ一度ご覧になってください。

まとめ
アルジェリアのサッカーに詳しい人は、正直そこまで多くないはず。
私自身、この記事を書く中で「こんな側面があったのか」と驚くことが多くありました。
身体能力が高く、戦える選手が揃う一方で、現時点では“日本より格上”という印象までは持ちにくいかもしれません。
ただし、アフリカ勢に共通する、”ハマった時の爆発力”は別格です。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます!



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